【アメフト】関東大学リーグ、開幕の1カ月延期を急遽決定　昨年と同様2ブロック制、当面は無観客で開催

　関東学生アメリカンフットボール連盟（KCFA、廣田慶理事長）は8月21日、9月4日に予定していた2021年シーズンの公式戦開幕を約１か月延期すると発表した。21日に臨時理事会を開いて決定した。日程が短くなるため、8校を2ブロックに分けてリーグ戦を戦う。

　新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う医療現場のひっ迫に加え、準備状況に遅れが出ているチームが多数あることが理由という。KCFAが8月6日に発表した日程は、原則すべて白紙となった。

　１部リーグTOP8は10月2日、BIG8は10月9日が開幕となる。1部TOP8、BIG8、２部A、Bブロックは昨年と同様に8チームを2ブロックに分割してリーグ戦と順位決定戦を行う方式に変更する。ブロック抽選は8月25日に行う予定。リーグ戦終了日程は変えないために、1校当たり7試合が4試合となる。

　当面の間は無観客開催とし、状況に応じて有観客にするかどうか検討する。現段階では試合会場は非公表となる。

　新型コロナ感染症の拡大を巡っては、8月20日にXリーグの最上位「X1 スーパー」に所属するオール三菱ライオンズが開幕から2試合の出場辞退を決め、リーグ側もこれを了承したばかり。今回のKCFAの決定は、関西学生リーグや、他地域の学生リーグ、さらには、Xリーグにも大きな影響を与える可能性がある。

 　新型コロナウィルス感染症の新規感染者は、8月21日に、国内で3日連続2万5千人を超えた。直近1週間は43都道府県でステージ4（爆発的感染拡大）、残る4県もステージ3（感染急増）。政府による「緊急事態宣言」は、13都府県に及び、少なくとも9月12日までは続く。

入れ替え戦なく自動昇格のみ適用　TOP8、BIG8は来季10校に

　KCFAは、今秋のリーグ戦終了後のチャレンジマッチと入れ替え戦は実施せず、自動昇格を適用するが、原則としてシーズン不参加チームを含めて降格はない。このため、来季、1部TOP8とBIG8は、いずれも10校で編成されることになる。

　また、公式戦への参加が難しいチームを救済する目的で、安全面に考慮した特別ルールを適用する「オープンリーグ」を実施する。

　KCFAは以下のように発表している。
「本年は当初、『特別なシーズン』と位置付けた昨年と異なり、一昨年までと同様もしくは近い形での公式戦開催を目指してきましたが、学生たちの安全を第一に考え、また競技団体としての社会的責任も踏まえて今回の決断に至りました。」
「試合会場での観戦を楽しみにしておられたファンの皆さまをはじめ、関係の皆さまには誠に申し訳ありませんが、ご理解賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。」

■各リーグの日程・大会方式
（状況によっては今後も変更となる可能性がある）

◎１部TOP8：10月2日（土）～11月28日（日）
8チームを4チーム×2ブロックに分割してリーグ戦＋順位決定戦。１位が全日本大学選手権・東日本代表校決定戦（12月5日予定）に進出

◎１部BIG8：10月9日（土）～12月5日（日）
8チームを4チーム×2ブロックに分割してリーグ戦＋順位決定戦。１、２位が１部TOP8に自動昇格

◎２部Aブロック：10月9日（土）～12月12日（日）
8チームを4チーム×2グループに分割してリーグ戦＋順位決定戦。１、２位が１部BIG8に自動昇格

◎２部Bブロック：10月10日（日）～12月19日（日）
8チームを4チーム×2グループに分割してリーグ戦＋順位決定戦。１、２位が１部BIG8に自動昇格

◎3部以下
３部Aブロック：10月2日（土）～11月6日（土）　４チームによるリーグ戦
３部Bブロック：10月17日（日）～12月26日（日）　５チームによるリーグ戦
３部Cブロック：10月2日（土）～12月12日（日）　６チームによるリーグ戦
３部Dブロック：10月3日（日）～12月26日（日）　５チームによるリーグ戦
各ブロック１位の計４チームが２部に自動昇格

エリア：10月23日（土）～12月25日（土）
参加6チームを3チーム×2ブロックに分割してのリーグ戦と各ブロック1位による１位決定戦を行い、勝者が３部に自動昇格
参加チーム数が減少した場合はさらなる変更あり（１チームが３部に自動昇格することは変更なし）

医科歯科：11月28日（日）、12月5日（日）　Ⅰ・Ⅱ部では行わず、昇降格も行わない
７人制　：12月11日（土）～12月19日（日）
オープン：10月23日（土）、12月11日（土）～25日（土）