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2021-08-26

【アメフト】Xリーグ、最上位「X1スーパー」来季から12チーム制に拡大 エリアから上位4チームが昇格

昨年のジャパンXボウルで対戦したオービックと富士通=2020年12月 撮影:小座野容斉

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アメリカンフットボールのXリーグは、トップリーグの「X1 スーパー」を来季から12チームに拡大し、2ディビジョン制とすることを発表した。現在は8チームだが、下位の「X1 エリア」の今季成績上位4チームが昇格する。これに伴い、今季リーグ戦終了後のX1スーパーから降格はなく、入れ替え戦もない。

 8月26日のXリーグ記者会見に合わせて発表された。来季のリーグ戦やポストシーズンをどういう形で開催するのか、リーグ戦の試合数や12月のボウルゲームも含めて、現在、検討中という。

 来季からX1エリアは8チーム1ディビジョンとなり、現在の地区分けは無くなる。今季のX1エリア、12チームのうち、10位、11位、12位のチームはX2の各地区優勝チームと入れ替え戦を行う。

ディビジョン決勝、12月に東西でボウルゲームとして開催の構想

 日本社会人アメリカンフットボール協会の深堀理一郎理事長は会見で「きっかけは、今季から、日本選手権・ライスボウルがXリーグの王座決定戦となったこと」だという。これによって、リーグ戦、ポストシーズンについていろいろなことを考える余地ができるようになった。


 従来のXリーグ王座決定戦「ジャパンXボウル」が、12月半ば平日の夜、東京ドーム開催ということで、リーグとしては集客がしやすかった。そのジャパンXボウルが無くなったが、ファンに対して新たな観戦の機会を作れないか考えたという。この時期にディビジョンの決勝に当たるボウルゲームを創設して、平日に東西で開催、より盛り上げていきたいという考えだという。

 8チームによるレベルの高いアメフトを志向したX1スーパーを拡大することへの疑問については、深堀理事長は「X1全体ではチーム数は増やさず、20チームのままで、トップとエリアの配分を変えた。4チームがスーパーに上がって来るが、我々は吟味して、スーパーで戦えるチームかどうかを見て『できる』と判断している」と答えた。

 戦力的に拮抗した試合を維持できるかどうかだけでなく、長期的にチームを育てられるか、観客やファンにより多く楽しんでもらえるかという観点に立ってみた場合、トップリーグで戦えるチームは12チーム以上あると判断したという。深堀理事長は「将来的には、12が10になったり、逆に、14に増えたりということは考えられる」とした。

 リーグ戦とポストシーズンについては、試合数も含めて検討中で、ディビジョン内対戦だけでなく、ディビジョンを横断するインターカンファレンス的な対戦も含め様々なケースを考えているという。
オンライン会見で、X1スーパーの12チームエクスパンションを説明する深堀理事長
オンライン会見で、X1スーパーの12チームエクスパンションを説明する深堀理一郎理事長

【小座野容斉】

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