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2021-09-13

【ボクシング】「仕上がりはすごくいいです」─22日V9戦の寺地拳四朗が公開練習

軽やかにサンドバッグを弾く

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 王者・寺地拳四朗(29歳=BMB)の新型コロナウイルス感染により、試合開催が12日間延期となったWBC世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦(22日・京都市体育館、vs.矢吹正道=緑)。試合に向け、チャンピオン寺地がオンラインにより、記者会見と練習を公開した。

文_本間 暁 写真提供_三迫ボクシングジム

「休んだ期間の感覚は取り戻しました。仕上がりはすごくいい」。寺地は、これまで同様の飄々とした様子で、調整の順調さを語った。

 新型コロナウイルス感染が判明したのが8月25日。それからは「自宅でなにもしないで過ごしていました。微熱が続いていました」(寺地)

 9月3日に隔離期間が開け、6日の診断ですべて異常なしと診断。同日からトレーニングを再開したという。

加藤トレーナーとのミット打ちでは距離を大切にしていることが窺えた
加藤トレーナーとのミット打ちでは距離を大切にしていることが窺えた

「コロナに罹る前までの期間で仕上がっていたので、それを思い出す期間は少しありましたが、良い感じで疲れも抜けて、動きも影響なし」と、チーフを務める加藤健太・三迫ジムトレーナーも問題なしと強調する。今週、5、6ラウンドのスパーリングを1、2度行ってスパーは終了。あとは、疲労を取りながら、体重調整に励むという。

「コロナに罹ったことがわかったときは、どうしようかと思いました。矢吹選手に対して、ファンに対して、ただひと言、申し訳ない気持ちでした。矢吹選手を待たせたら申し訳ないと思い、できるだけ早く試合をしたかった」と寺地。思いのほか早い時期での開催となったことについて、加藤トレーナーは「本当に大丈夫か? とちょっとだけ葛藤があったけれど、拳四朗本人が『早くやりたい。大丈夫』というので。それまでに出来上がっていたものもあったから、あとは試合日に合わせるだけ」。練習を再開して、“変化なし”を確認したという。

 この日はシャドーボクシング、特製スティックによる距離のコントロール、ミット打ち、サンドバッグ打ちと各1ラウンドを公開。軽く動く程度のものだったが、刻みを速く、足の動きから組み立てるボクシングが健在なところを示した。

「矢吹選手は巧いと思うけれど、実力的には絶対に僕が上」(寺地)
「(矢吹は)勝負強いところがあるので、そこだけ。ミスをしなければ問題ない。相手がどうというより、拳四朗が自分のボクシングをしてくれれば、問題なく圧勝できると思う」(加藤トレーナー)

 コンビはそろって、自信のほどをあらためて強調した。

表情もすこぶる明るい
表情もすこぶる明るい
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