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2021-09-22

【アメフト】WR近江がNFLの国際強化コンバインに招待 10月ロンドンで開催、昨年は李卓が候補選出

今季は欧州の新プロリーグELF・キングスで活躍した近江克仁=2021年6月20日、photo by Getty Images

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米プロフットボール・NFLの世界的な選手育成システム「IPPプログラム(International Player Pathway Program)」のコンバインに、IBMビッグブルーのWRで、2020年の日本代表主将を務めた近江克仁が招かれた。コンバインは10月9日から12日に、英国・ロンドンで開催される。

 IPPプログラムは、NFLが、北米以外の海外の選手に、米国で通用する技術を磨き、高いレベルで競争する機会を与え、最終的にはNFL選手となるような育成システム。2017年から始まった。

 今シーズンは、欧州の新プロリーグELFでプレーしていた近江はアメリカンフットボール・マガジンを通じて、日本のファンに次のように語った。

「ヨーロッパでプレーしたことで得られたNFLコンバインの招待状。クイックネスと勝負強さを武器にNFLIPPへの道を勝ち取ります。引き続き応援を宜しくお願い致します。」

 近江は、立命館大で主将を務め、IBMに加入後は、2019年に544ヤード7TDで、オールXリーグに選出された。2020年の日本代表チームでは主将を務め、その後は、米育成プロリーグのTSLに参加した。2021年は、欧州で発足した新しいプロリーグELF(European League of Football)のライプチヒ・キングスでWRとしてプレー。前富士通のQBマイケル・バードソンのターゲットの1人となっていた。

2020年の日本代表では主将を務めた近江克仁=撮影:小座野容斉

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 IPPプログラムは、米国のカレッジフットボールか、カナダのCFLを経由する以外に、選手となる方法が事実上なかったNFLが、国際的な選手発掘のパイプラインを強化する狙いを持って運営している。最終的には4選手がNFLの任意の4チームに選ばれ、サマーキャンプにフル帯同し、開幕時には各々のチームで海外出身プラクティススクワッド(PS)として登録される。これは、通常のPSの外側にある。

 昨シーズンは、オービックシーガルズのRB李卓(現在はCFLモントリオール・アルエッツ)が日本人として初めてコンバインを突破して候補生となり、米国・フロリダ州のIMGアカデミーでトレーニングを重ねた。李卓は4人の中には選ばれなかったが、2000年代のペイトリオッツで人事担当副社長を7年務め「王朝」を築いたスコット・ピオリ氏から高い評価を受け、その後CFLのグローバルドラフトでアルエッツに入団した。

【小座野容斉】

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