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2021-10-16

【ボクシング】「輪島の宿敵」オリベイラさん死去

世界初挑戦で輪島(右)を苦しめたがドローに終わった

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元WBC世界スーパーウェルター級チャンピオンのミゲール・デ・オリベイラさん(ブラジル)が15日、すい臓がんのため亡くなった。74歳だった。

 WBCがホームページで伝えた。オリベイラさんはサンパウロ出身。1968年デビュー。1973年に29戦全勝(19KO)の戦績で来日し、世界スーパーウェルター級王者の輪島功一(三迫)に挑戦。鉄壁のディフェンスと強打で輪島を苦しめたが、不運なドローで王座を逃した。翌74年、再び輪島に挑んだが、今度は輪島の頭脳的なボクシングに強打を封じられ判定負け。しかし75年、空位のWBC王座をホセ・デュラン(スペイン)と争い、ダウンを奪って判定勝ち。3度目の挑戦を実らせ、エデル・ジョフレに続くブラジル2人目の世界王者となった。同年、エリシャ・オベド(バハマ)に11回TKO負けで初防衛に失敗。80年に引退した。戦績は51戦45勝(27KO)5敗1分。4度の世界戦以外はすべて地元サンパウロで戦った。引退後は母国で後進の育成にあたった。

写真/BBM

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