close

2021-11-18

【ボクシング】井上尚弥、次戦はひかりTV&ABEMAでPPVライブ配信

新たな一歩を踏み出す井上尚弥と大橋会長

全ての画像を見る
 12月14日(火)、東京・両国国技館で行われるWBA&IBF世界バンタム級タイトルマッチ12回戦、チャンピオン井上尚弥(28歳=大橋)対挑戦者アラン・ディパエン(30歳=タイ)をメインベントとする『PXB WORLD SPIRITS』は、ひかりTVとABEMAによるペイ・パー・ビューでのライブ配信が決定。18日、発表された。

「時代も変わっていく流れ。しっかりと成功させたい」と井上

「時代も変わっていく流れ。しっかりと成功させたい」と井上

 今年7月と9月に行われた、大橋ジムが主催する興行『フェニックス・バトル』は、ひかりTVとdTVでライブ配信されたが、そこからさらにスケールアップした形の本格的なPPVスタートだ。

 2018年から井上のメインスポンサーを続けている株式会社NTTぷらら兼株式会社アイキャスト の永田勝美・代表取締役社長は「新型コロナウイルスの影響で、世界中のスポーツが多大な損失を負った。その中で、スポーツとビジネスの新たな形を模索していたところ、大橋(秀行)会長から、こういうアイデアをいただいた」と、ここに至る経緯を説明した。

左から大橋会長、永田氏、佐久間氏、藤井氏
左から大橋会長、永田氏、佐久間氏、藤井氏

「PPVは、ボクシング界が進まなければいけない道。同時に、一緒に成長していかなければいけないもの」と大橋会長。海外、特にアメリカではとうに浸透している形式で、それがビッグマッチを生み、大きなビジネスとなり、トップ選手たちは巨額のファイトマネーを手にしている。世界でも指折りのトップアスリートに数えられる「ナオヤ・イノウエ」は、そういった面でも新時代の旗手にふさわしい存在ということだろう。

 配信は、ひかりTVだけでなく、これまで格闘技中継に精通しているABEMAでも行われる。株式会社サイバーエージェントの藤井琢倫氏によると加入者は「1500万人」で同時視聴対応は「100万人」とのこと。「井上尚弥という存在だけに、視聴者数も注目される」と大橋会長も気色ばむ。従来のボクシングファンも満足できる内容で、さらに新たなファン拡大をも目指している。スマートフォンの普及に端を発し、テレビよりも携帯で動画を観る若い層が圧倒的に多い。そういう世代をも取り込もうというところも大きな狙いだ。

白一色の会場イメージ
白一色の会場イメージ

 配信される映像は、様々なデータ解析を駆使したものとなり、またリング上を取り巻くカメラによって、1シーンを360度どこからも視ることが可能な『4D REPLAY』を導入。臨場感あふれるものが届けられる。さらに、会場内の演出も従来の世界タイトルマッチからスケールアップされたものとなる。担当する佐久間大介・株式会社イーストファクトリー代表取締役社長は「井上選手と話し合って、会場全体を真っ白にして、その中に登場するイメージ」で設定。来場者に白のドレスコードを求めるという。また、興行のロゴには井上本人の「4団体統一」という目標をこめ、4団体のベルトカラーが配色された。

ロゴには4団体のカラーが施されている
ロゴには4団体のカラーが施されている

 なお、視聴料はひかりTVは3960円、ABEMAはクレジット決済で3300コイン(3960円相当)、アプリ決済で4720コイン(5664円相当)。

 概要説明が行われた後に登場した“真打ち”井上は、「みなさんに協力していただいた真っ白の中を、赤いコスチュームで歩くのが楽しみ」と話し、「ファンの方の試合予想をはるかに越えたいというのが毎回のテーマ。自分の3日前に試合するドネア、カシメロへアピールするためにも、リードパンチで倒してしまえるくらいの実力差を見せたい」と、力強く語った。
タグ:

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事



RELATED関連する記事