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2021-12-08

【ボクシング】尾川堅一が世界的大手プロモーション、マッチルームと契約

尾川の世界王座獲得は、世界のリングに飛躍というチケットも手に入れた

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 IBF世界スーパーフェザー級チャンピオンの尾川堅一(帝拳)が、イギリスを拠点に世界的な規模でボクシングプロモーションを展開するマッチルームと契約した。マッチルームが公式SNSが発表したもの。今後の尾川の活動は帝拳とマッチルームの共同で組み立てていくことになる。かねがね、「世界中のどこでも戦っていきたい」と語っていた尾川は、念願の世界タイトル獲得とともに、新しい大きな夢に突き進むことになった。

「オガワはファンタスティックだった。ビッグアップル(ニューヨーク)でのアクションが詰まった戦いが目に焼き付いている」

 日本の新世界チャンピオンを迎えるにあたって、マッチルームのトップ、エディ・ハーンは語った。11月27日、ニューヨークでIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦に出場した尾川は、南アフリカの曲者サウスポー、アジンガ・フジレから3度もの痛烈なダウンを奪って判定勝ち。DAZNのボクシング中継を仕切り、この戦いぶりがヘビー級のアンソニー・ジョシュア(イギリス)など巨大なスター軍団を抱えるハーンが、尾川を迎え入れるきっかけになった。33歳にしてつかんだ世界のベルトは、尾川にとっては同時に大きなステップアップへの切符にもなったのだ。
その強烈なパンチで、尾川はフジレを3度もキャンバスに送り込んだ
その強烈なパンチで、尾川はフジレを3度もキャンバスに送り込んだ

 スーパーフェザー級には、闘魂の猛ファイター、オスカル・バルデス(メキシコ=WBC)、五輪銀メダリストからプロ転向後17連勝を続けるシャクール・スティーブンソン(アメリカ=WBO)、あるいは強打のWBA王者ロジャー・グティエレス(ベネズエラ)らが集積している。どの相手とマッチメイクしても、尾川のスポード豊かなハードパンチは魅力的で、2022年になったら、まもなく4団体統一に向かっての動きが活発になるかもしれない。

 なお、マッチルームが日本選手と契約するのは、京口紘人(ワタナベ=WBAスーパー世界ライトフライ級チャンピオン)に次いで2人目になる。

写真◎Ed Mulholland/Matchroom

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