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2018-11-17

日大が出場停止処分後初の練習試合半年ぶり実戦、社会人合同チームに大勝

関東学生アメリカンフットボール連盟から、2018年度の公式戦への出場停止処分を受けていた日本大学が、11月17日、横浜スタジアムで、社会人合同チームと練習試合を行ない、51-6で大勝した。日大の試合は5月13日の名城大学とのオープン戦以来、半年ぶり。

【日大 vs 社会人合同チーム】5月以来の試合となった日大=2018年11月17日 撮影 YoseiKozano.jpg

日大は第1クオーター(Q)に3本のタッチダウン(TD)を奪うと、その後も合同チーム相手に優位に試合を進め、28-0で後半へ折り返した。下級生メンバーを中心にした後半も、3TD1フィールドゴールを重ね、合同チームの反撃を第4Qの1TDだけに抑えた。

【日大 vs 社会人合同チーム】日大オフェンスはスピードで上回り、社会人ディフェンスを圧倒した=2018年11月17日 撮影 YoseiKozano.

日大は、5月6日の関西学院大との定期戦で、悪質な反則行為を重ね、チームと宮川泰介選手(20)が関東学生連盟から5月29日に、今季の公式戦出場停止処分を受けていた。

試合は、正式計時12分クォーターで、審判も含め公式戦と同じ形で行われ、入場無料で一般にも公開された。出場のメンバー表や公式記録の発表はなかった。

【日大 vs 社会人合同チーム】日大オフェンスはスピードで社会人ディフェンスを上回り、圧倒した=2018年11月17日 撮影 YoseiKozano

現在の日大は、立命館大元コーチの橋詰功監督の下で3年生を最上級生とし、チームに残った4年生がコーチ役などサポートメンバーという体制となっている。この試合でも4年生は出場しなかった。10月上旬から練習に復帰した宮川選手は「まだ準備が十分でない(橋詰監督)」と出場はしなかったが、防具・ユニフォームを着用して、チームメートに盛んに声をかけていた。

【日大 vs 社会人合同チーム】サイドラインから戦況を見守るDL宮川=2018年11月17日 撮影 YoseiKozano

対戦相手の合同チームは、社会人XリーグのBULLSフットボールクラブを中心に、明治安田ペンタオーシャンパイレーツ、富士ゼロックスミネルヴァの日大OBらが加わった。BULLSは今季18チーム中17位、明治安田は同13位、富士ゼロックスは同14位。シーズンが終了して一カ月近くたっていることもあり、調整不足は否めず。

日大と社会人・Xリーグ所属チームの対戦は、今年1月のライスボウルを除けば、4月にオール三菱ライオンズと戦い、28-11でオール三菱を破っている。オール三菱が2年連続で社会人8強に食い込んでいることを考えると、今回の試合は順当な結果だった。

※公式記録とメンバー表の発表がないため、試合の結果は公式な数字ではありません。

【写真・取材:小座野容斉】

【日大 vs 社会人合同チーム】昨年の学生最優秀選手、ミルズ杯のQB林の表情は明るかった=2018年11月17日 撮影 YoseiKozano

【日大 vs 社会人合同チーム】試合後、応援席に向かって深々と頭を下げる日大の選手たち=2018年11月17日 撮影 YoseiKozano

【日大 vs 社会人合同チーム】試合後取材に応じる日大の橋詰監督=2018年11月17日 撮影 YoseiKozano

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