社会人アメリカンフットボール・Xリーグは11月10日、横浜スタジアムでジャパンXボウル(JXB)トーナメントの準々決勝2試合を行った。第1試合のノジマ相模原ライズ(レギュラーシーズン4勝2敗・4位)対オービックシーガルズ(同4勝2敗・5位)は、オービックが、42-25でノジマ相模原を破った。
レギュラーシーズンでは、試合終了と同時のフィールドゴール(FG)でノジマ相模原に逆転負けしたオービックが、攻守に勝負所を逃さずに雪辱した。
オービックは第1クオーター(Q)3分に、QBスカイラー・ハワードからWR西村有斗に32ヤードのタッチダウン(TD)パスが通って先制。9分には、スカイラーから西村に17ヤードTDパスが決まって14-0とした。先制TDはWR池井勇輝の53ヤードパントリターン、2本目のTDはノジマ相模原のミスでフリーボールになったパントを押さえたのが起点と、敵陣深くからの攻撃開始をきっちりTDに結び付けた。
ノジマ相模原はQBジミー・ロックレイのパスが好調で、第1QにはFGをブロックされたが、第2QにWR秋山光への55ヤードTDパス、K鈴木健太のFGで反撃。10分にオービックQBスカイラーのTDパスで10点差とされたが、前半残り1分30秒からのオフェンスをパスで前進、ロックレイがTE伊津野文人にTDパスと2ポイントコンバージョンを決めて、18-21と追い上げて後半へ折り返した。
前半だけでパス267ヤードのロックレイに対して、後半からオービックディフェンスはパスラッシュを強化、ノジマ相模原オフェンスを4シリーズ連続で3&アウトのパントに追い込んだ。オービックオフェンスは、2インターセプトを喫するなど決して順調ではなかったが、敵陣に攻め込んだシリーズを必ずTDに結び付ける勝負強さを見せ、リードを再び広げた。第4Q終盤にはパントボールをファンブルリカバーして攻撃権を奪い、RB望月麻樹のTDで勝利を決定的にした。オービックはこの試合、ニーダウンした1回を除く14回のオフェンスシリーズで、敵陣まで攻め込んだのは6回。その6回をすべてTDに結び付けた。
オービックは11月25日の準決勝(富士通スタジアム川崎)で、第2試合でオール三菱ライオンズを降した富士通フロンティアーズと対戦する。
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