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2018-12-14

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. 「僕は、非常に優れた 武器を持っている」 プロランナー・神野大地、 「NB HANZO V2」への信頼。

2018年5月にプロランナーとして歩み始めた神野大地。大学時代に駅伝で“山の神”として一世を風靡した男は現在、マラソンでオリンピックを目指している。その大きな力となっているのが、ニューバランスのシューズだ。11月に発表された新作『NB HANZO V2』は、シューズ職人・三村仁司氏とニューバランスがタッグを組んだ至高の一足。プロランナーであり、途方もない努力家といえる神野は、その仕上がりに大きな信頼を寄せている。
取材・構成/早川大介 写真/小山真司

NB HANZO V2は三村氏主催のM.Lab(ミムラボ)と共同開発で誕生。ニューバランスが3Dスキャンで計測したデータを元に作り上げたラスト(木型)と、M.Labが数十年かけて何万人というランナーの足型を計測したデータを元に誕生した新たなラストで、フィット性、走行安定性などがアップデート

“ケガはシューズで予防できる”

 神野大地は、天才ではない。
「僕は練習をせずに走れるような才能のあるランナーではありません。目標とする大会に向けてしっかりと練習を積んで、それができて初めて結果が出るんです」 

 大学時代、同級生には世代を代表するトップ選手たちが集まっていて、神野はその世代の一人でしかなかった。1年の冬はケガをして、箱根駅伝も走れずに終わった。
 転機が訪れたのは、大学2年のときだ。ケガで自暴自棄にもなりかけたが、自分には走ることしかないと気付いた。生活を見直し、日々の練習を改め、すべてを走ることのために注いだ。すると結果もついてきて、チームのなかでも中心的な立場に。駅伝シーズンもエース区間を任されるようになった。
 そして大学3年。“三代目・山の神”と呼ばれる活躍は、説明するまでもないだろう。決して特別な選手ではなかったが、特別な努力をして、神野大地という名前を日本中に轟かせたのだ。 

 大学4年はシーズン前半をケガで棒に振ると、駅伝シーズンも思ったような走りはできなかった。けれど、仲間たちに支えられて、最高の締めくくりで大学生活を終えた。
 ただ、ケガをしている間はその仲間たちといることが、つらい時間になったこともあったという。
「チームの一員として活動しているなかで、ケガをして自分だけ走れないということはものすごく悲しい時間なんです。特に長距離は走らないことには結果がついてきません。ケガをしている間は、本当にもったいない時間だと思います」

 常に自分の限界に挑戦し、高みを目指すアスリートにとって、ケガは隣り合わせの存在だ。だから、日常生活からトレーニング、ケアの細部に至るまで、気を配っている。それは、もちろんシューズに対してもだ。
「シューズ職人の三村仁司さんの口癖は、『ケガはシューズで予防できる』なんです。その思いは僕も一致しています。走り方を変えることは簡単ではないので、自分の走りにあったシューズを見つけることが大事です」

NB HANZO V2の発表会見で三村氏とガッチリ握手を交わす

自分の走りを邪魔しないフィット性

 神野がシューズを選ぶ際に重要視していることは、フィット性、そして適度な反発だという。
「ケガをしないシューズというのは、自分の走りを適度にサポートしてくれるシューズだと思うんです。フィット性が良いと自分の走りを邪魔しません。そして大切なのは自分のリズムに合わせて反発してくれるということ。反発性が強すぎると、シューズが先走ってしまい自分がリズムを合わせなくてはいけなくなります」

 自分のリズムで走れないと、必ずどこかに無理が生じる。それが積み重なると、ケガにつながってしまうのだろう。

 そういう点では、今回のNB HANZO V2は、神野にとってケガをしないシューズといえる。

「最初に足を入れたときの感覚は非常に大事です。今回、初めて履いた時、特に前足部のフィット感が良く感じました。そして走ってみると適度な反発がありました。作り手の三村さんと『ケガはシューズで予防できる』という思いが一致しているからなんでしょうね。陸上競技は自分の体一つで勝負します。武器にできるのはシューズくらい。僕は、非常に優れた武器を持っていると思います」
 
 陸上競技は結果がすべてだ。ただ、結果を出した選手は、例外なく途方もない努力を積み重ねている。神野は、まだその道の途中だ。いつか大きな結果を残すために、手に入れた武器と共に、練習を積み重ねていく。

神野大地 かみの・だいち
1993年9月13日生まれ、愛知県津島市出身。身長165cm、体重46kg。セルソース所属。
神守中→中京大中京高(以上、愛知)→青山学院大→コニカミノルタ。2018年5月にプロ転向。大学3年時に箱根駅伝往路5区で区間新記録を樹立、“3代目山の神”として駅伝ファンに親しまれる。現在は2020年に開催される東京オリンピックにマラソンで出場すべく、日々トレーニングを重ねている。自己ベストは5000m13分56秒05(2018)、10000m28分17秒54(2016)、ハーフマラソン1時間01分04秒(2017)、マラソン2時間10分18秒(2018)。

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