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2022-01-22

【相撲編集部が選ぶ初場所14日目の一番】御嶽海、単独トップ! 照ノ富士が3敗を喫す

強烈な右のおっつけから前進し、最後は宝富士を送り出した御嶽海

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御嶽海(送り出し)宝富士

13日目を終えて優勝争いは2敗で照ノ富士、御嶽海、3敗で阿炎、琴ノ若が追う展開。14日目は御嶽海と宝富士、照ノ富士と阿炎の対戦が組まれた。

まず、優勝を争う4人に先駆けて土俵に上がった御嶽海。宝富士に対しては9勝4敗とリードしているが、先場所は左を差し込まれて敗れている。御嶽海にとって、宝富士の左差しをいかに封じるかがカギだ。

立ち合い、踏み込みよく当たった御嶽海。左を差すと右から強烈におっつけて前に出た。宝富士はおっつけを嫌って左差し手を抜くも、横を向かされてしまい、御嶽海が難なく送り出した。御嶽海の気迫勝ちだった。

リモート取材に応じた御嶽海は、「普通に自分の相撲を取っただけです。廻しを取られないように気をつけた。苦手な相手ではないので、落ち着いて取れば問題ないと思っていました。よかったと思います」と振り返った。

目標の二ケタ勝利を達成したあとは、「一日一勝、それだけを意識しています。大関は意識していません」と語るが、大関昇進も現実的になってきた。この時点では千秋楽の割が決まっていなかったが、照ノ富士と当たるのは間違いない。「明日、自分の相撲を取れば大丈夫です」と、照ノ富士の取組前に国技館をあとにした。

琴ノ若が関脇隆の勝を破って3敗を守ったあと、結びで阿炎と対戦した照ノ富士は、阿炎のモロ手突きからの回転の速い突っ張りに防戦一方。イナシで崩されると左ノド輪押しで上体が伸び切り、押し出されて3敗目を喫した。終盤になってヒザの状態がよくない様子だ。

これで優勝争いは御嶽海が単独トップ。1差の3敗で照ノ富士、阿炎、琴ノ若が追いかけることになった。午後7時15分ごろに千秋楽の割が発表され、照ノ富士と御嶽海、阿炎と琴ノ若の対戦が決まった。

御嶽海が勝てばすんなりと3回目の優勝が決まり、新大関昇進も濃厚だろう。照ノ富士が勝てば、御嶽海と阿炎-琴ノ若戦の勝者と優勝決定巴戦になる。照ノ富士のヒザの状態を考えると、御嶽海が勝ちそうだが、果たしてどうなることやら。

文=山口亜土

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