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2022-02-14

【ボクシング】三好喜美佳、38歳のリベンジで王座奪回

三好(右)の右クロスが決まる

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14日、東京・後楽園ホールで行われた日本女子フェザー級タイトルマッチ6回戦は、前王者で同級3位の三好喜美佳(川崎新田)がチャンピオンの若狭与志枝(花形)に3-0の判定勝ちを収め、タイトルを奪回した。若狭は初防衛に失敗。

 1年3ヵ月ぶりに迎えた再戦。前回、若狭の強引なアタックに押されて王座陥落した三好が、ジャブとリズムボクシングでリベンジを果たした。若狭に前回ほどの勢いを感じなかったのは「ジャブが当たっていたからだとます」と三好。「ポイントは全部取られていると思って、とにかく攻めました」。強打を振るって前に出てくる若狭に的確なショート連打を決め、ジャッジ3者に58対56で支持された。

1年3か月ぶりに返り咲いた三好
1年3か月ぶりに返り咲いた三好

 前回敗れた後は、1年ほどボクシングから離れたという。モヤモヤした気持ちが続くうち、「自分の気持ちに正直になって」再起を決意。新たに笠康次郎トレーナーに師事し、「仮想・若狭」にもなってもらって対策を練ってきた。38歳。「まだまだこれからです」という三好に、新田渉世会長は3度目の世界挑戦を模索すると約束した。

星野敬太郎さんのテンゴングを聞く花形会長(右)と木村章司トレーナー 
星野敬太郎さんのテンゴングを聞く
花形会長(右)と木村章司トレーナー

 この日は昨年10月、病気のため52歳で亡くなった元WBA世界ミニマム級チャンピオン星野敬太郎さん(花形)の追悼興行として行われ、メインイベントを前にお別れのテンゴングが鳴らされた。

文/藤木邦昭 写真/小河原友信

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