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2022-03-04

【女子プロレス】アイスリボンの春輝つくしが現役引退を発表。5・4横浜武道館がラストマッチに【週刊プロレス】

5月4日の横浜武道館大会で現役引退する春輝つくし

 アイスリボンのICE×∞王者・春輝つくし(24)が5月4日の横浜武道館大会で現役引退することを発表した。

3月4日、埼玉・蕨市にあるアイスリボン道場でつくし、佐藤肇社長による記者会見がおこなわれ、明らかにしたもの。引退後は、地元・茨城県神栖市に戻り、プロレスと並ぶ10年来の夢だった児童教育関係の仕事を目指すことになる。
「家族」のような存在だったアイスリボンのメンバーたち
会見の冒頭、「5月4日、アイスリボン横浜武道館大会を持ちまして引退させていただくことになりました」と発表したつくし。両親の影響で幼少期から女子プロレスの大ファンとなり、小学校中学年の頃、会場でさくらえみのスカウトを受けて、アクション体操教室に参加。それが高じて、アイスリボン道場のプロレス教室(のちのプロレスサークル)にも参加し、2010年3月14日、当時小学6年生のキッズレスラーとしてデビューした。

 愛くるしいビジュアルと小柄ながら負けん気の強いファイトスタイルで人気を博したつくしはインターナショナル・リボンタッグやトライアングルリボン(3WAY王座)、IW19などさまざまなタイトルを獲得。なかなか手が届かなかった団体最高峰王座ICE×∞も昨年11・13大田区総合体育館大会で深い関係性を紡いできた藤本つかさに勝利し、“8度目の正直”となる初戴冠を果たした。昨年末に主力7選手退団という激震に見舞われた団体を王者として支え、これまで4度の防衛に成功した。

つくしは会見で思わず涙した
つくし「小学6年生、12歳でプロレスデビューをして今日(こんにち)に至るまで12年間、人生の半分がプロレスラーでした。
引退理由としまして、高校時代に選択授業で『教育』を受講し、児童教育の仕事に興味が沸いたことです。ですが、その頃自分には大好きなプロレスを続けるという考えしか無かったです。
 今まで生きてきた人生の半分をプロレスラーとして過ごしました。今年25歳を迎えます。プロレス以外にもいろんな事にチャレンジしたい。自分の可能性を試してみたい。そういう思いが1年以上前から芽生えるようになりました。
 大好きなプロレスを続けたい。という気持ちもあります。ですが、プロレスの外の世界も見てみたい、そういう気持ちが強くなったのが理由です。
 タッグパートナーの藤本つかさ選手とタッグベルトを巻くこと。地元の神栖凱旋。メキシコ遠征。ピースパーティプロデューサーとして大会を開催すること。ICEx∞を巻くこと。やりたい事や夢など、全てプロレスで、アイスリボンのリングで叶えられる事が出来ました。
 つらい時も、楽しい時もアイスリボンの皆で乗り越えてきた。大きな壁にぶつかって、たくさん躓いてきたけれど、振り返ればとても幸せなプロレス生活を過ごしてきました。アイスリボンの皆が大好きです。
 こういう状況の中、引退を受け入れてくださったアイスリボンに感謝しております。春輝つくしに出逢えて良かったなと皆さんに思って貰えるように最後の最後まで、プロレスでHappy、12年分の想いを込めて届けたいと思います。そして、今がプロレスラー春輝つくしが、レスラー人生で最強の時だと思います。なので引退まで、ICEx∞のベルト守りきってベルトを持って引退したいと思います」

3・5道場マッチより引退ロードがスタート。4月3日(日)東京・新木場1st RINGでは自身初となる自主興行「ハルカゼ~12年の想いを込めて~」を開催する。引退試合を含む引退ロードで闘いたい相手はすでに頭のなかにあるというつくし。一方でICE×∞の現役チャンピオンでもあるが「最強の時だと思っています。ICE×∞のベルトを守り切って、ベルトを持って引退したいと思っています」と引退のその時までベルトを持ち続けることを宣言。佐藤肇社長は「団体にとっては大きな痛手」と認める一方で、かねて団体のために尽力してきたつくしの意向を尊重し、5・4横浜武道館というビッグマッチでの引退試合開催を打診。つくしもこれを受け、春のビッグマッチで区切りをつけることを決意した。
つくしはラストマッチの相手にだれを選ぶのか
つくし「12年間やってきた春輝つくしのプロレスをみていただきたいと思います。春輝つくしに出会えてよかったなと思ってもらえるように、最後まで全力でプロレスをしていきたいと思います」

5月4日で12年間のプロレス人生に終止符を打つつくし。鮮烈なハルカゼを感じながら彼女が描くプロレスでハッピーを最後まで見届けたい。

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