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2022-03-30

【ソフトボール】全国高校選抜男子大会は大村工業が3年ぶりの頂点に!

▲決勝で5回に満塁弾を放った大村工業・山本陸人(写真/井田新輔)

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岐阜県各務原市の各務原市総合運動公園で開催されていた『第40回全国高校男子ソフトボール選抜大会』は、3月29日に準決勝と決勝が行われた。優勝したのは大村工業(長崎)で3年ぶりの頂点に返り咲いた。準優勝の鹿児島工業(鹿児島)は、2年連続で決勝に進出したが、あと一歩及ばなかった。

 この日はまず1試合目に準決勝が行われ、大村工業は秩父農工科学(埼玉)と対戦。エースの遠藤隆大は準々決勝で負った捻挫もありベンチに控える。先発は1年生・宇土瑞優。宇土を援護したい打線は初回から8得点という猛攻を仕掛ける。2回以降も攻撃の手を緩めることなく毎回得点で5回までに大量20得点。宇土から岡龍空、太田匡へと短いイニングで継投して、5回コールドで勝ち上がった。

準決勝で初回の満塁弾を含む5打点と大活躍だった大村工業・中村海斗(写真/井田新輔)
▲準決勝で初回の満塁弾を含む5打点と大活躍だった大村工業・中村海斗(写真/井田新輔)

敗れはしたが、3位入賞の成績を収めた秩父農工科学(写真/井田新輔)
▲敗れはしたが、3位入賞の成績を収めた秩父農工科学(写真/井田新輔)

 もう一方は鹿児島工業と九州産業大付九州(福岡)の九州勢対決。松原匠海(鹿児島工業)、金子拓未(九州産業大付九州)の両チームの先発投手がそれぞれの持ち味を発揮して引き締まった試合になった。鹿児島工業が先制すると、九州産業大付大九州も持ち前の粘りを見せて追いつく。試合を決めたのは、鹿児島工業の塁上の判断力と積極性だった。この試合、鹿児島工業は4得点したが、適時打はなし。シングルヒットで一塁から三塁を陥れたり、守備にプレッシャーをかけて敵失を誘うなど効率的な試合運びが光った。


▲6回を5安打1失点の鹿児島工業・松原匠海(写真/井田新輔)


▲九州産業大付九州・金子拓未も粘りの投球を披露(写真/井田新輔)


 大村工業と鹿児島工業の決勝戦。大村工業は準決勝で温存した遠藤を先発に送る。一方の鹿児島工業は、エースの松原が準決勝でマメをつぶしてしまい限界。左の外薗禅を送った。突然の大役にも外薗は気負うことなく好投。立ち上がりから中盤4回までゼロが並ぶ。ところが、打順が二巡目から三巡目に差し掛かる5回に大村工業打線が本領発揮。コースがやや甘くなったところを逃さず、的確に捉えると打者10人を送って、一挙に7得点。コールドを成立させた。

5回を1安打完封で、優勝投手い輝いた大村工業・遠藤隆大(写真/井田新輔)
▲5回を1安打完封、優勝投手に輝いた大村工業・遠藤隆大(写真/井田新輔)


5回に満塁弾を放った大村工業・山本陸人(写真/井田新輔)
▲決勝で5回に満塁弾を放った大村工業・山本陸人(写真/井田新輔)

敗れた鹿児島工業。それでも2年連続準Vの堂々たる成績を残した(写真/井田新輔)
▲敗れた鹿児島工業。それでも2年連続準Vの堂々たる成績を残した(写真/井田新輔)

優勝・大村工業
▲優勝・大村工業


準優勝・鹿児島工業
▲準優勝・鹿児島工業


 たくさんのドラマが生まれた今大会の詳細は、4月22日(金)ソフトボール・マガジン6月号でお伝えします!
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