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2022-04-28

【しゅりんぷ池田のカード春秋】キャラ強めの藤本新監督が好発進

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そのユニークさがじわじわとファンの間にも浸透

 2022年シーズンも始まりましたが、パ・リーグでは意外なチームが飛び出しました。

 そう、藤本博史新監督率いるソフトバンクが開幕8連勝と好スタートを切ったのです。新監督の開幕8連勝は1972年の与那嶺要(中日)、79年の梶本隆夫(阪急)の6連勝を上回る新記録なのだとか。

 昨年オフに工藤公康監督の後任として藤本二軍監督が昇格した際にはもちろん驚きましたが、南海OBの監督は、南海時代の86年からダイエー初年度の89年まで指揮を執った杉浦忠以来、実に33年ぶりということにも驚きました。

 ホークスの監督はそれ以降、田淵幸一、根本陸夫、王貞治、秋山幸二、工藤とビッグネームが並ぶので通算715安打、105本塁打の藤本監督はいささか見劣りします。また、秋山、工藤は球団OBであるものの南海での在籍経験はありません。球団も九州移転後は大阪時代のイメージを払しょくしたかったのか、最初の杉浦以外、南海OBの監督起用はありませんでしたが、30年余を経ての藤本監督の就任は感慨深いものがあります。

 さて、22年版のBBMカードも、いよいよ発売となりますが、このシリーズの各チームのチェックリストにはプレー写真ではないオフショットの写真が使われていて一服の清涼剤となっています。ホークスのそれは今春の宮崎キャンプに現れた藤本監督を模した、ふわふわ遊具。こうしたものが制作されるのも同監督のキャラクターの濃さゆえか。

 就任当初は地味に思われていた藤本監督ではありますが、そのユニークさがじわじわとファンの間にも浸透しつつあるようで、今後が楽しみですね。
(週刊ベースボール2022年5月2日号 掲載記事再編)


2022BBMベースボールカード1stバージョン No.334 福岡ソフトバンクホークスチームチェックリスト

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