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2022-05-06

【アメフト】CFLドラフト 42年ぶりにカナダ人QBが1巡指名され話題に

エドモントン・エルクスは、CFLのドラフトで42年ぶりにQBを1巡指名した

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カナダのプロフットボール・CFLの国内ドラフトが現地5月3日(日本時間4日)に開催されたが、42年ぶりにQBが1巡で指名され、話題となっている。




エドモントン・エルクスに1巡全体8位で指名されたのは、24歳のカナダ人、トレ・フォードだ。QBが1巡で指名されたのは。1980年以来。CFLのドラフトは1985年に大きくルール改正されており、現在の制度になってからは初めてという。

 フォードはオンタリオ州にある、ウォータールー大のQBとして活躍。2018年に、9試合でパス3093ヤード(成功率73.8%)、30TD、4INT。ラン771ヤード4TDという傑出した数字を残して以来、注目を集めてきた。2020年は新型コロナウィルス感染症のため、シーズンが全休、圧縮開催となった昨年は、7試合でパス1770ヤード12TD、6INT。ラン667ヤード3TDという成績。パスはカナダ1位、ランでも4位だった。

 フォードは大学通算では4シーズン32試合でパス7910ヤード64TD,ラン2816ヤード19TDを記録した。185センチ、87キロと細身だが、俊足強肩だ。3月にNFLのスカウトも集めて、カナダとの国境に近い米バッファロー大で開かれたプロデイでは、40ヤード4秒45というスピードを見せ、NFLドラフトでも、掘り出し物として指名を噂されたほどだった。
 
 ただ、フォードがCFLでプレーするとは限らない。NFLのジャイアンツとレイブンズがフォードをミニキャンプでのトライアウトに招待しており、フォードはそれを受諾したという。両チームともに、WR転向が前提とみられるが、レイブンズには快速QBラマー・ジャクソンがいる。同じタイプのQBとして、採用する可能性もないとは言えない。


 CFLのサラリーは安く、トップスター選手でも、NFLのロースター最低年俸(2022年は70万5千ドル=9200万円)に及ばない。ミニキャンプの結果次第では、NFL入りの可能性もありそうだ。

 CFLの国内ドラフトは、カナダ人を対象にしている。CFLでは、アクティブロースター46人中、20人まで米国人選手と契約できる。基本的にQBは米国人選手に限られているため、カナダ人QB指名はドラフト全体で1人あるかないか。

  最近では、2020年のドラフト2巡で、ネイサン・ロークがBCライオンズに指名され、昨シーズンは公式戦2試合に先発した。ロークは、米カレッジフットボールのオハイオ大学で3シーズン先発QBとしてプレーして、25勝14敗の成績を残していた。

 カナディアンフットボールはアメフトに似た競技。主な違いは、アメフトがフィールド上は11人でプレーするのに対し、カナディアンは12人、オフェンスは4ダウンではなく3ダウン制、フィールドは幅が2割強、長さが1割、カナディアンが大きい。さらにエンドゾーンはアメフットの倍の奥行20ヤード。1人多い選手は、オフェンスではレシーバー、ディフェンスではDBとなり、必然的にアメフットよりもパスが中心となり、点が入りやすくなっている。

【小座野容斉】

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