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2022-05-12

ハルク・ホーガンvsスタン・ハンセン! 伝説の日米レスリングサミットでドリームマッチが実現!!【週刊プロレス昔話】

ハルク・ホーガンvsスタン・ハンセン

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1990年4月13日、話題を呼びまくったWWF&新日本プロレス&全日本プロレス「日米レスリングサミット」が東京ドームで開催された。そのメインイベントに据えられたのはハルク・ホーガンとスタン・ハンセンの一騎打ち。

両者はこれが9年ぶり2度目のシングルマッチ。前回の対戦は東京ドームの隣である後楽園ホール。つまり、アメリカでは一度も実現していない。

リングアナはWWF(当時)の人間でアメリカンな空気。それをブチ壊すようにハンセンはリングアナを突き飛ばすシーンもあった。

リングアナはよろめきながらハンセンを「スタン“ザ・ラリアット”ハンセン」とアメリカ式に紹介。ホーガンも花道をゆっくりと歩いて登場。タイツとリングシューズはイエロー。もちろんビリビリに破くためのTシャツも着てきた。何から何までアメリカでやっているそのままだったが、ホーガンはリングインするなり「イッチバーン」と叫んだ。

当然のように右手の人差し指を高々と差し上げて、だ。このポーズはホーガンが新日本プロレスを主戦場にしていた頃のトレードマーク。ホーガンは5年ぶりに日本のリングに上がることに大きな意義を感じ取っていたのである。

試合でも序盤からケンカ殺法で攻めてくるハンセンに対して、ホーガンはアメリカでは見せない丁寧なプロレスを見せた。そんなところからも日本への強い意識を感じさせる。

5分経過後から殴る蹴るの荒れ模様の展開へ。両者ともに額が割れ、何度も場外乱闘を繰り返した。ハンセンが左腕のサポーターを直しラリアットの体勢で突進。これを読んだホーガンはフロント・ハイキックで迎撃。最後はアックスボンバーが決まって、12分30秒、片エビ固めでホーガンが勝利を収めた。

試合後、ホーガンは嬉しそうに「イッチバーン!」と再び叫んだ。ハンセンは大暴れ。後世まで語り継がれるまさにこの日だけのドリームマッチとなった。

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