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2022-05-23

【ボクシング】メキシコ決戦まで約2週間。京口紘人が自然体の会見

力まず抜きすぎず。京口は“自然体”で臨む

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6月10日(日本時間11日)、メキシコ・グアダラハラのDomo Alcalde(ドモ・アルカルデ)で王座統一戦に臨むWBA世界ライトフライ級スーパーチャンピオン京口紘人(28歳=ワタナベ)が23日、オンラインで会見。同級王者・エステバン・ベルムデス(26歳=メキシコ)との1戦に向けて、現在の状態を語った。

文_本間 暁 写真_小河原友信(※5月2日撮影)

 当初開催予定だったメキシコシティから、同国“第2の都市”グアダラハラに。先週、開催地変更となったが、これは京口にとって吉報だった。
“シティ”は標高2200m弱。グアダラハラは1500mあまり。いずれにしても、高地に変わりはないが、700mのマイナスはもちろん助かる。

 早くから低酸素ルーム完備の施設で、抜かりなく高地トレーニング対策を行ってきた京口だが、「(標高が)低くなったのは、良い要素」と話す。さらに、予定では今日23日に出発するはずだったが、1週間延びた30日に機上の人となる予定。これについても、「(国内での調整時間が)長くなったのはプラス」と、若干頬を緩めた。

 高地トレーニングは、もちろん“環境対策”だが、心肺機能をより効果的に高めるという意味でも絶大。「以前より、動きがキレている」と自身もその手応えを大いに実感しているという。

負傷もすっかり完治して、のびのびとトレーニングに励む
負傷もすっかり完治して、のびのびとトレーニングに励む

 ベルムデスとのこの“団体内統一戦”は、京口のヒザやヒジのケガにより延期となっていたが、負傷箇所に関してもとうに順調に回復。すでに100ラウンドに及ぶスパーリングをこなしており、最終的にはさらに10ラウンド程度、上積みする予定だという。

「ロングのパンチ一撃、決定力のある選手」と、あらためてベルムデスを評する京口だが、「手数、プレッシャー、接近戦でのレベル……総合的に僕が上回っている」と京口。
 プロ8戦目から実に7試合、世界タイトルマッチの大舞台を経験してきた。2階級制覇を果たしたヘッキー・ブドラー(南アフリカ)戦はマカオ、前戦(対アクセル・アラゴン・ベガ=メキシコ)はアメリカ・ダラスと、海外試合も体験済み。ダウンからの挽回、ダメージを被ってからの試合の組み立て直しなど精神力の強さも実証済。それらを含めたキャリアの太さが、自然体を作り出していることは想像に難くない。

「今は、国内での戦いだけじゃなく、海外でも(勝つ)という流れになっている。僕も爪痕を残す、存在感を示す」

 “真に世界で勝つ”トップボクサーを証明する戦いとなる。

京口:右ボクサーファイター、15戦15勝(10KO)
ベルムデス:右ファイター、19戦14勝(10KO)3敗2分
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