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2022-06-14

タレントの上田まりえが夫の元慶大助監督・竹内大助氏と女子ソフトボールJDリーグで始球式

タレントの上田まりえさん(左)と、竹内大助さん(右、トヨタ自動車株式会社スポーツ強化・地域貢献部)が6月13日、ファーストピッチセレモニーを行った(写真/横井恭夫)

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愛知県豊田市の魅力を世界、全国へと発信する「WE LOVE とよた」。スペシャルサポーターを務めるタレント・上田まりえさんが6月13日、ソフトボール女子JDリーグのトヨタ対日立(豊田市運動公園野球場)で、ファーストピッチ・セレモニーを行った。

文=岡本朋祐 写真=横井恭夫

 女子ソフトボールは昨年の東京五輪で金メダルを獲得し、多くの国民が感動した。2022年に発足した新リーグは、ファン拡大施策として「マンデーソフトボール」と銘打ったナイトゲームを開催している。仕事終わりの会社員を一つのターゲットに、プロ野球が開催されない月曜日に注目してもらうのが狙いだ。

そこで今回、同リーグの盛り上げに一役を買ったのが、「夫婦初バッテリー」であった。

  ファーストピッチセレモニーで、上田さんが投手としてマウンドに上がり、捕手を務めたのは夫の竹内大助さん(トヨタ自動車株式会社スポーツ強化・地域貢献部)だった。竹内さんは中京大中京高、慶大、トヨタ自動車と名門チームに所属し、左腕として活躍した。2019年から3年間、慶大助監督を務め、指導者としてのキャリアを積んだ。21年は東京六大学リーグ戦で30年ぶりの春秋連覇。6月の全日本大学選手権では34年ぶりの日本一と、慶大・堀井哲也監督を側面からサポートする熱血漢だった。愛知県で育ち、社会人野球でプレーした豊田市には特別な愛着がある。

  さて、注目の1球は、右打者の外角に大きく逸れるボール球。ホームベースの前で2度バウンドしたが、「投手一筋で初めての捕手」と竹内さんが見事に拾い上げてストライクゾーンに戻した。

 上田さんは根っからのスポーツ愛好家。体を動かすことも好きで、この日のために投げ込んできたつもりだったが、勝手が違った。

「(同じサウスポーで)本当は後藤(希友、トヨタ、東京五輪金メダリスト)さんみたいに格好良くやりたかったですが、無理でした。あまりにも足りていないものが多すぎて……」

 そして「本当に悔しいです」を連発した。

 「投球練習の最後は毎回、集中して投げて、完璧だったんです。直前まで自分の動画を見て、良いときのイメージで投じたんですが、あれっ? と(苦笑)。リリースの瞬間に欲が出ました。生放送でも、日ごろの積み重ねが本番に出る。たった何十球の練習ではきれいなボールはいかないですね。試合に向けて準備している、選手の皆さんのすごさをあらためて感じました。マウンドには、立ちたくても立てる場所ではない。今回、このような機会をいただき、感謝しています」

  今回のコーチ役であった、竹内さんに対しては、冗談交じりでこう言った。

「私は言われ過ぎると、気にするタイプなので……。指導者を経験していますから、そのあたりを知ってか、加減を見ながら教えてくれましたが、もうちょっと言ってくれても良かったかも……(苦笑)」

  今回の新リーグ誕生について、上田さんは「スポーツの選択肢、楽しむ土壌がこの世界に広がっていくのは素晴らしいこと」と語り、タレントという立場からこう見解を示した。

 「コロナ禍になって、生の体験をすることの価値観に、あらためて気づいたと思うんです。スポーツ観戦は生配信など、映像を通じて楽しむ方法もありますが、実際に試合会場に足を運び、選手と同じ空間の中でスピード感を目の前で確認し、応援し、笑顔になる。選手のプレーに対して、競技の魅力を送り届けるのが、私たちの仕事だと思っています」

 グラウンドでは過去に味わったことのない心地良い緊張感を味わったが、投球については悔いが残り、上田さんは「豊田市でいつか投げたいです」とリベンジを宣言。この言葉を受け、竹内さんはコーチの視点からこう語っている。そして、PRも忘れなかった。

「夫婦で定期的にマンデーソフトボールを見に来て、見て盗むことから始める。週末はたくさんのスポーツが開催されていますが、月曜日にソフトボールが入ってきて、1週間、楽しめる環境が整いつつある。いろいろな競技から刺激を受けて、自らも練習して、次に向かってくれればいいかな、と思います。次につながる一球ということで、JDリーグのすごさをまじまじと、感じられました」

 プレープレーボール直前の「夫婦初共演」。2人の仲睦まじいムードの中での1球により、試合会場を一つにしたのは間違いない。

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