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2022-08-04

【ボクシング】木村吉光vs.中川兼玄でWBO・AP王座決定戦。前座にホープ続々登場。

王座を賭けての再戦となる木村(左)と中川

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 8月30日(火)、東京・後楽園ホールでWBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級王座決定戦12回戦が行われることが4日、都内にある志成ジムで発表された。前・東洋太平洋同級王者でWBO・AP同級1位の木村吉光(25歳=志成)と、同級4位の中川兼玄(なかがわ・かねひろ、27歳=角海老宝石)の間で争われる。

取材&写真_加茂佳子

 木村は5月、フランスでIBFインターコンチネンタル同級王者ジャビャ・ザヤニ(フランス)への挑戦が決まっていたが、王者側の事情により延期。
「モチベーションは一瞬下がったが、陣営が交渉を継続してくれていると。いつチャンスが来てもいいように準備をしていた中で決まった試合。中川選手は強く油断できない相手。世界にアピールする勝ち方をして世界に繋げたい」

 中川は、これが三迫ジムから角海老宝石ジムへの移籍初戦となる。5月に日本同級王者の坂晃典(仲里)への挑戦が決まっていたが、練習中に肋骨を骨折し棄権。
「移籍したばかりでこんな事態になったにも関わらずチャンスを作ってくれたジムへの感謝も強い。念願のタイトルマッチとリベンジマッチ、必ず勝つ」
 
 両者は5年前、6回戦で対戦。2回、木村の右カウンターでダウンを奪われた中川は、その後も木村の猛攻に幾度も窮地に陥ったが、そのたびに反撃をトライ、逆に追い詰める場面もあった。が、ペースを握り有効打で上回った木村が判定勝ち。今回は王座を賭けた再戦となる。
 

木村吉光選手の話
「(戦った時の印象は)距離がちょっと遠いなと。ダウンを奪った後、KOできるかと思ったが判定までいってしまった。粘り強さと負けん気の強さを感じた。ただお互いに5年前とは練習環境が変わり(両者ともにジムを移籍)、ボクシングスタイルも変わっている。戦い方については研究する必要があるなと。中川選手はリベンジに燃えてモチベーションも高いと思うが、自分もモチベーションお化け。世界にアピールできるような倒し方、もし判定になったとしてもフルマーク。とにかく世界に繋がる勝ち方で勝つ」
 


中川兼玄選手の話
「(戦った時の印象は)体もパンチも強いなと。ポテンシャルの高さを感じた。その5年前の対戦で負けて3連敗になり、心が折れて約半年間ボクシングから離れた。気持ちを取り戻してから木村選手のことはずっと意識し続けてきた。
 1戦ごとに強くなっている印象がある。ひょっとしたら力の差は5年前と縮まっていないかもしれないが、自分が勝つ方法はあると思っている。念願のタイトルマッチでもありリベンジのチャンス。この試合、勝ちへの執念は自分の方が強い。今までどおり勝ち方にはこだわらず、泥臭くてもとにかく勝ちに徹する。勝って過去を清算したい」
 
 なお、当日は日本スーパーバンタム級10位の大器、大湾硫斗(おおわん・りゅうと、24歳=志成)対OPBF東洋太平洋同級13位マーク・アンソニー・ジェラルド(フィリピン)、日本スーパーフェザー級12位の中井龍(なかい・りょう、24歳=角海老宝石)対WBO・APフェザー級15位ジェス・レイ・ワミナル(フィリピン)の8回戦。前日本スーパーライト級チャンピオン鈴木雅弘(角海老宝石)の弟で、日本大学キャプテンを務めるなどアマチュアトップとして活躍。「才能抜群」と高評価の鈴木稔弘(すずき・としひろ、25歳=志成)のプロデビュー戦、昨年度全日本フェザー級新人王・渡邊海(19歳=ライオンズ)の6回戦などがセットされている。

 試合はABEMAで当日午後5時15分からライブ配信予定。

チケットは8月6日から「チケットぴあ」で、同10日から専用チケット販売サイトhttps://lifetime-boxing-fights.tdc.ne.jpで販売開始。
販売券種:
VIP席 2万円
RS席  1万5000円
S席   1万円
A席   6000円
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