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2022-08-13

【競泳女子インターハイ展望】世界選手権代表・吉井萌萌花が100、200m自由形連覇へ!

世界選手権代表の吉井が2冠連覇に挑む(写真◎スイミング・マガジン)

全国の高校生スイマーが日頃の練習の成果を競うインターハイ[競泳]が8月15~18日、高知市東部総合運動場[くろしおアリーナ]で開催される。
今年はジュニアパンパシフィック選手権と世界ジュニア選手権代表計37名が海外遠征直前のため欠場。これにより各種目でチャンスが大幅に拡大、大激戦が予想されている。また、昨年は実施されなかったリレー男女各3種目が復活。チームに勢いをもたらすリレーでどんなドラマが生まれるかにも注目だ。果たして栄冠は誰の頭上に輝くのか? 今日は女子の展望をお届けしよう!

【自由形】
まずは自由形から。注目は100、200m自由形で連覇を狙う吉井萌萌花(大阪・近畿大附3年)。6月に行われたブダペスト世界選手権に男女合わせて唯一の高校生代表として出場した伸び盛りのスイマーだ。世界選手権では800mフリーリレーに出場、予選、決勝ともに第1泳者の大役を任され、プレッシャーのかかるレースを経験した。残念ながら自己ベスト更新とはならなかったが、その経験は必ず今後に生きるはず。まずは今大会で連覇を果たし、2種目ともに日水連指定のインターナショナル標準Cを突破し、来季につなげたいところだ。
50mで2年連続優勝に挑むのは大嶋千桜(大阪・四條畷学園2年)。今季は、春の大会では記録が伸びなかったものの、夏のシーズンに向けては各大会で好タイムをマーク。100mバタフライとともに自己ベストでの圧勝に期待がかかる。
400mでは昨年の覇者・岡村梨香(東京・八王子3年)を軸に、200mでも上位を狙う松崎江里子(岐阜・帝京大可児3年)、松﨑りん(東京・日本大二3年)、花山彩良(愛知・豊川2年)らが優勝を争うことになりそうだ。花山は800mでは各地で行われた地区予選における地区大会ランキングで1位につけており、400mとの2種目制覇に期待がかかる。
ほかに100mでは鈴木莉緒(八王子2年)、髙橋凛(秋田・秋田北1年)、武田とぼり(京都・京都外大西3年)、200mでは笹目南帆(神奈川・日本大藤沢2年)、800mでは髙遥香(静岡・城南静岡1年)らが上位争いを演じることになりそうだ。

【平泳ぎ】
100、200mともにジュニア遠征組を押しのけ、高校ランク1位でインターハイに乗り込む選手がいる。100mは7月下旬の関東大会100mで1分7秒87をマークした小畠優々美(神奈川・白鵬女子2年)。あと0秒18に迫ったインターナショナル標準Cを突破し、海の向こうで大会に参加する遠征組に記録で上回りたいところだ。
200mは6月に2分26秒01をたたき出した中澤海凪(日本大藤沢2年)。関東大会でも2分26秒41をマークしており、準備は順調だ。こちらもインターナショナル標準C(2分25秒16)突破での優勝を目指したい。
ほかに100mでは地区大会ランキング3位の矢本奈菜(神奈川・日本大2年)、同8位の稲垣杏奈(近畿大附1年)らも上位の期待がかかる。200mでは高校ランクで5位につけている田積帆乃果(近畿大附3年)、地区大会ランキング3位の石渡遥(豊川3年)も頂点をうかがう位置にいる。また、200mでは昨年の日本選手権で3位に入った曽我部菜々(近畿大附3年)にも注目。今季はまだ本来の力を発揮できていないが、ジュニア遠征組に負けない思い切りのよいレースで復調のきっかけをつかんでほしい。

文◎佐藤温夏(ライター)

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