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2022-10-23

【陸上】瀧野未来が徳島IH400mH・栃木国体少年女子A300mH・U18大会300mで三冠を獲得

徳島インターハイ女子400mH、栃木国体少年女子A300mHに続いてU18大会女子300mを制覇した瀧野(写真/中野英聡)

10月21日から愛媛県・ニンジニアスタジアム(愛媛県総合運動公園陸上競技場)で行われているU18・U16大会。大会2日目の22日、U18女子300mで38秒70をマークした瀧野未来(京都橘高2年・京都)が昨年に続いて連覇を達成。さらに、インターハイ400mH、国体少年女子A300mHに続いて今季高校3つ目のタイトルを獲得した。

100~400mまでマルチに走れる選手に

昨季のU18大会300m、今季の徳島インターハイ400mH、栃木国体少年女子A300mHを制している瀧野が大会連覇と異なる種目での今季高校三冠をかけて、U18女子300mのレースに出場。栃木国体から約2週間と短いスパンでの全国大会だったが、疲労は思っていたよりも残っていなかったそうで、ウォーミングアップから好調を確信していたという。

予選5組に出場した瀧野は、各組1着取りの緊張感のなか38秒42の大会新記録をマークして、トップ通過。決勝は38秒70とタイムを落としたが、唯一の38秒台で貫禄を見せた。

今大会での目標は37秒台だったと瀧野。目標タイムに届かず悔しさをにじませながらも、「レース前に“インターハイチャンピオンです”と紹介されるなか(国体・U18大会で)勝ち続けることができました。日本一を取れて最低限のことはできたのかな」と笑顔。「瀧野未来は、素走りでもいけますってところをみせたい」と国体のレース後に今大会に向けて意気込んでいたその宣言どおりハードル種目以外でも戦えるというところを全国大会でアピールした。

中学3年時の全国中学大会と一緒に開催されていた全国高校リレーで京都橘高の4×400mRを走る山本亜美(立命館大2年)を見て、「すごくかっこいいなと憧れた」ことをきっかけに京都橘高への進学を決め、400mHにも挑戦。憧れの山本との直接対決はまだないが、レース展開としては同じ後半型。日本選手権の決勝での対決を目標にしている。

今季は、11月3日に行われるエコパトラックゲームズがシーズンラストレース。4×100mR、4×400mRで記録を狙っていくほか、個人種目で400mでもどれくらいで走れるか楽しみだという。

飛躍の1年となった2022年シーズンの締めくくり。目標としている「100~400mまでなんでも走れて、そのなかで400mHが強い選手になりたい」という選手像に向かって走り続けていく。

文/常盤真葵 写真/中野英聡

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