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2018-08-08

日大の新監督は橋詰功氏に決定 元立命大コーチ、「リッツガン」構築の戦術家

日本大学アメリカンフットボール部の新監督に橋詰功氏、新コーチに泉田武志氏が決まった。8月7日、日大から人選を委嘱されたアメリカンフットボール部監督・コーチ選考委員会が、大学のホームページで公表した。

日大アメリカンフットボール部の新監督に就任が決まった橋詰功さん=2016年11月、撮影:佐藤誠

 橋詰氏は55歳で、立命館大学の出身。学生時代はQBで、1990年代に母校のコーチに就任した。2000年に全米学生王者となった強豪オクラホマ大学にコーチ留学、「エアレイド」と呼ばれる、ショットガン隊形から、複数のレシーバーにパスを投げ分けるスプレッドオフェンスを立命大に導入した、学生フットボール界きっての戦術家。オフェンスコーディネーターとして、通称「リッツガン」オフェンスを構築し、2003、04年には、エースQB高田鉄男を中心にライスボウルを2連覇した。2008年からは立命大の付属高校でコーチを務めていた。

  泉田氏は40歳で近畿大学の出身。社会人XリーグのIBMビッグブルーでディフェンスのサポートスタッフを務めていた。

 日大は6月19日に監督・コーチ指導者の公募を発表、選考委員会に選出を委嘱した。Xリーグ・アサヒビールシルバースターヘッドコーチの有馬隼人さんや、米スタンフォード大でアナリストの河田剛さん、元プロ野球選手でスポーツライターの青島健太さん、外部の弁護士などで構成された選考委員会は、7月16日に候補者として橋詰氏を選出、7月17日に関東学生アメリカンフットボール連盟宛に「チーム改善報告書」の中に加えて別紙で橋詰氏の名を提出していた。

  選考委員会は今回の決定の理由について、7月31日に発表された関東学生アメリカンフットボール連盟の検証委員会の答申内容の中で、「選考委員会が策定した選考基準や選考過程については、概ね適切であると指摘されていることから、当該基準及び手続に基づいて選考された監督候補者は、日本大学アメリカンフットボール部の改革を推し進めるに当たって適切な人物であると評価されたものと認識しております」とした。

  その上で、日大側から今秋の「シーズンへの参加の可否に関わらず、中長期的な視点でアメリカンフットボール部の改革を進めるべく、選考委員会の選考した監督及びコーチ候補者を採用する意向であることが確認されました」として、この日の発表となった。

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