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2023-02-03

【しゅりんぷ池田のカード春秋】進化する村上宗隆に期待

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セットのタイトルは題して「神化」

昨年、史上最年少で三冠王を獲得した村上宗隆個人のカードセットが発売となります。村上が22年に放った56本のホームランの場面がそれぞれカード化されており、この56種と三冠王記念の1種を併せた57種がベースのカードとなっているのです。

BBMベースボールカードセット2023 村上宗隆 神化~SHIN-KA~
BBMベースボールカードセット2023 村上宗隆 神化~SHIN-KA~

これまでも引退記念などで個人のカードセットはしばしば制作されてきましたが、せいぜい20〜30枚程度の規模が多く、今回はなかなかないような大スケールのセットとなっています。

セットのタイトルは題して「神化」。そのニックネーム〝村神様〟が昨年の新語・流行語大賞となった村上ではありますが、彼は本当に神と化したのでしょうか。今年23歳という若さもあり、私はまだまだ進化の途中にあると思っています。

村上は昨年、1964年の王貞治の55本塁打を上回る日本選手記録の56本塁打を放ちましたが、2013年のバレンティンの60本塁打のプロ野球シーズン最多本塁打記録の更新も、十分可能ではないでしょうか。

この本塁打記録以外で村上に記録を塗り替えてもらいたいと期待しているのが、50年に小鶴誠がマークした143得点、376塁打、161打点という記録です。この年にラビットボールという反発係数が異常に高いボールが使用されていたことから生まれた記録なのですが、70年以上が経った現在も破られていない不滅の記録となっているのです。その原因の特殊性もあり、現在では忘れられた記録となっている感もありますが、〝神様〟村上の活躍で、そうした過去の記録を掘り起こしてもらいたいものです。
(週刊ベースボール2023年2月13・20日合併号 掲載記事再編)

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