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2019-05-12

【ボクシング】IBFフライ級戦、ともに計量パス 黒田「怖いほど落ち着いている」

あす東京・後楽園ホールで行われるIBF世界フライ級タイトルマッチの調印式と計量が同会場であり、チャンピオンのモルティ・ムザラネ(南アフリカ)、挑戦者の同級4位・黒田雅之(川崎新田)とも1回で計量をパスした。

写真上=健闘を誓う王者ムザラネ(右)と挑戦者・黒田

100グラムアンダーの50.7キロで先に計量を終えたムザラネに対し、黒田は200グラムアンダーの50.6キロでクリア。安堵の笑みを浮かべて秤を降りた。

「自分でも怖いほど落ち着いています」

初の世界挑戦でファン・カルロス・レベコ(アルゼンチン)に敗れてから6年。「この舞台に立つためにやってきた」という黒田だが、覚悟と裏腹に悲壮感はまったくない。

「ワクワクしてます。すぐにでも試合がしたい。やってる方も楽しい試合をして、しっかり勝ちたい。本当に、明日が楽しみです」

グローブはウィニング社製を使用する

36歳、39戦のキャリアを持つ王者と32歳、40戦の挑戦者。いよいよゴングを待つだけとなった両者は、昨日に続く対面も友好ムード。黒田は「相手を見ても自分が変わるわけじゃないですから」と、平常心を保っている。

「ジタバタしても意味がない。スイッチは勝手に入ってくる」。黒田は静かに闘志をたぎらせた。

検診結果
[ムザラネ]
体温:36.1度
脈拍:43
血圧:143/82
[黒田]
体温:36.5度
脈拍:55
血圧:129/83

[IBF世界フライ級戦オフィシャル]
レフェリー:マーク・ネルソン(アメリカ)
ジャッジ:村瀬正一(日本)、イアン・スコット(ニュージーランド)、ネヴィル・ホッツ(南アフリカ)
スーパーバイザー:安河内剛(日本)

取材◉藤木邦昭

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