アメリカンフットボール関東学生1部リーグTOP8に所属する立教大の春シーズンは、初戦の慶應大を皮切りに、東京大、同志社大に勝利するなど、4勝1敗だった。4勝の内、3勝が2ポゼッション以上の差と、内容的にも安定した試合運びを見せた。能力の高いRB陣のインサイドゾーンのランプレーを主軸に、WRへのミドル・ロングパスを展開するオフェンスは安定している。
今季の立教大オフェンスの特徴は、クイックネスだ。タイミングの速いランを基調に、WR#80河本(4年)、#18飯田(3年)をターゲットにしたパスもクイックで決まる。QB#3若狭(3年)は、冷静で判断が良く、ラン、パスともに安定したパフォーマンスを見せる。
昨季TOP8で獲得ヤード2位の392ヤードをキャッチしたエースレシーバーで副将の河本は、慶應大戦でDBとのマッチアップに幾度となく競り勝ってロングパスを好捕し、2本のタッチダウン(TD)を上げた。雨天となった東大戦でも4回捕球40ヤード1TDと、少ないチャンスにも集中力を切らすことなく、存在感を示した。ここぞという場面の勝負強さは、社会人のリクルート(現オービック)でクラッチな名レシーバーとして活躍した父・晃さん譲りだ。
ランでも#21林(4年)、#2荒竹(3年)らRB陣が粘り強い走りを見せる。昨秋、TOP8で荒竹はラッシング2位の508ヤード、林は8位の356ヤードと、共に実績を残しており、キックオフリターナーも務める。両選手ともタックルに強く、インサイドから独走能力もある、バランスの良いデイライトランナーだ。
林は6月10日の東大戦で、26回走って282ヤード、2TDの大活躍。まるでゴム鞠が弾むように東大ディフェンスを弾き飛ばし、タフな走りを重ねた。東大の森HCに「21番に試合を通して走られ続け、全く止めることができなかった」と言わしめた林は、「慶應、東大と自分なりに走れたという自覚はあったが、法政や早稲田といった相手にはこうはいかないので、もっともっと向上していきたい」と貪欲だ。「絶対に日本一のランニングバックになる。関西は関学大の山口、関東だと明治の福田がライバル。負ける気はない」と言い切った。
立教大は2013年に6勝1敗で1部Aブロック2位となったが、現行制度となった翌14年にはTOP8で7戦全敗、BIG8に降格した。15年にBIG8で全勝し、チャレンジマッチにも勝ってTOP8に返り咲いたが、タレントを擁しているシーズンは強いが、そうでない年は苦戦という面があり、安定した戦力造りに課題がある。
過去2シーズンは、16年の6位(3勝4敗)、17年の5位(2勝5敗)と下位に甘んじている。2年続けて開幕4連敗、9月の勝ち星がない。中央、慶應、明治といった中位校とはいい試合をする反面で、日大や早稲田、法政らとの優勝争いには食い込むことができない。この現状を打開する上で、立教には何が必要か。今季主将を務めるSF#8森上(4年)に話を聞いた。
関学高時代に主将として日本一を経験してる森上は、立教が上位に進出するためには、まずゲーム以前に細かな日常のルールを守っていくことから始める必要があるという。例えば、集合・撤収時間の厳守を徹底すること。一見簡単なようで、昨年までのチームにはできていなかったという。ゲーム外の私生活から行動を見直していくことで、メンバーのひとりひとりが、日本一になるチームの一員であると自覚を持つことが大切と力説した。
「今年の1年生には、未経験者を含め面白い素材がたくさんいる」と森上はいう。下級生の中でも特に、U-19日本代表に選出された、2年生の三隅(OL/DL#67)に期待をかけており「三隅は今後の立教を背負っていく選手になる。もっともっと積極的にチームに対して要求や発信をして欲しい」という。下級生が積極的に動き、活躍すればチームのボトムアップになり、士気やムードも自ずと上向くと考えている。
「もちろん、フットボール面でもフィジカルやスキル、シチュエーションごとの詰めなど、クリアすべき課題は山積み。東大戦でも、4Q終盤に時間を残したまま攻撃権を渡してしまった。そういう部分で、まだまだフットボールの理解が足りない。秋の目標はあくまで日本一なので、フィジカル面でも上位相手に対等に勝負できるレベルまではもっていきたい」と語った。
立教大学アメリカンフットボール部ラッシャーズは、1934年に当時の立教教授だったポール・ラッシュ博士によって創部された日本におけるルーツ校(同年に明治・早稲田も創部)だ。51年に関学大を破って甲子園ボウルで初優勝を果たし、甲子園ボウル出場6回、優勝4回という輝かしい歴史を持っている。一方で、65年の優勝(関学大と両校優勝)を最後に、42年間甲子園ボウルから遠ざかっており、43年ぶりの「古豪復権」を賭け、取り組んでいる。
【写真/文:北川直樹】
2024-03-25
【令和6年夏場所予想番付】
2024-03-25
チケット売上28億円の祭典WWE「レッスルマニア」について武藤敬司、イヨ・スカイ、倖田來未、レイザーラモンが語る「日本だけちゃう。こんなに盛り上がってないの」【週刊プロレス】
2024-03-22
【BBMカードプレゼント】BBMcards 公式X15,500フォロワー様記念プレゼント!
2024-03-25
【アイスホッケー】「アイスホッケーを続ける」ということ。
2023-07-24
ランニングマガジン・クリール年間定期購読キャンペーン
2024-04-01
ベースボール・マガジン社の人工芝一覧、導入実績、問い合わせ先 [ベーマガターフ]
2024-03-25
【令和6年夏場所予想番付】
2024-03-25
チケット売上28億円の祭典WWE「レッスルマニア」について武藤敬司、イヨ・スカイ、倖田來未、レイザーラモンが語る「日本だけちゃう。こんなに盛り上がってないの」【週刊プロレス】
2024-03-22
【BBMカードプレゼント】BBMcards 公式X15,500フォロワー様記念プレゼント!
2024-03-25
【アイスホッケー】「アイスホッケーを続ける」ということ。
2023-07-24
ランニングマガジン・クリール年間定期購読キャンペーン
2024-04-01
ベースボール・マガジン社の人工芝一覧、導入実績、問い合わせ先 [ベーマガターフ]