WBA世界ライトフライ級スーパーチャンピオン、京口紘人(ワタナベ)の初防衛戦が決まった。6月19日(水)、千葉・幕張メッセ・イベントホールで同級12位タナワット・ナコーン(タイ)を迎え撃つことが25日、都内のホテルで発表された。当日は井岡一翔(Reason大貴)、吉田実代(EBISU K’s BOX)とのトリプル世界戦となる。京口対タナワット戦は動画配信サービス「Paravi」で完全ライブ配信されるほか、6月24日(月)26時7分からTBSテレビ(関東ローカル)で放送される。
写真上=渡辺会長(左)、井上孝志トレーナーとともに必勝を誓う京口
2018年大晦日にマカオでヘッキー・ブドラー(南アフリカ)を破り、2階級制覇を果たしてから6ヵ月。スーパー王者として初防衛戦に臨む京口の相手に選ばれたのは「サタンムアンレック・CPフレッシュマート」のリングネームも持つタナワット・ナコーン。11勝(5KO)無敗、26歳のサウスポーだ。国際式のキャリアは2年に満たないが、国技ムエタイでは200戦170勝以上(40KO)の触れ込みで、WMC100ポンド級の世界王者にもなっている。
京口は「ムエタイ出身の選手は体が強く、クリンチ際の技術もうまいので、ペースを乱されないように気をつけたい」としながらも「キャリアの差を見せる」と揺るぎない自信を示す。すでに昨年、ブドラー戦に備えたタイ合宿で、世界王者のノックアウト・CPフレッシュマートやペッチ・CPフレッシュマートらとスパーリングを積んでおり「ある程度、イメージはできています」という。

「しっかりKOで勝ちたい」と決意を述べる京口
前回の試合から半年開いたが、練習はすぐに再開し、体重もこの日の時点でライトフライ級リミットを5.5キロ超の54.4キロと、コンディションは常にキープ。この間はパンチ力やディフェンス面の強化に努めてきたといい、今度も「昨年の大晦日の試合で評価も上がったと思うので、それ以上の内容でしっかりKOで勝ちたい」とチャンピオンらしい勝利を約束した。5月の連休明けからはフィリピンで1週間のスパー合宿を予定している。
渡辺均会長によれば、この試合を含めて今年は京口に3戦を希望。確実に防衛を重ね、統一戦などビッグマッチにつなげていきたいとした。タナワット戦は、スーパーチャンピオンの道を歩みだした京口の序章となる。
文◎藤木邦昭
写真◎榎本郁也
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