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2019-04-02

【ボクシング】日本1位・高橋悠斗が速攻劇 チャンピオン田中教仁への挑戦を直訴

日本ミニマム級1位の高橋悠斗(K&W)は2日、東京・後楽園ホールで中山祐太(勝又)と8回戦を行い、1回1分36秒TKO勝ち。日本王者・田中教仁(三迫)への挑戦を強烈にアピールした。

写真上=初回2度ダウンを奪って決着をつけた高橋
写真◉小河原友信

8ヵ月ぶりのリング登場となった高橋は、様子をうかがう間もなく左リードを突いて中山に迫る。続けて繰り出した右クロスで手応えを得ると、猛然と右ストレートを打ち込んで中山をダウン。再開後、左フックで再び倒すと、レフェリーはノーカウントで試合を止めた。

相手の中山はノーランカーとはいえ、1階級上のライトフライ級新鋭。リスキーなマッチメークだったが、高橋はかつて見せたことがないほどの決定力で成長を示した。

「もうちょっと練習したことがあったんですが…。楽しんでもらえましたか?」と、詰め掛けた応援団に向かって声を弾ませた。

「日本でも東洋でもアジアでも、タイトルに挑戦する実力はつけた」と言う高橋だが、最大の狙いは日本王者の田中だ。3年前、ダウンを奪いながらも逆転KOで敗れ、眼窩底を2ヵ所骨折。この痛みを忘れずに田中へのリベンジを誓い、ひたすら実力の向上に努めてきた。

タイトル挑戦へ、機は熟した

「田中選手、借りを返させてください!」と改めてリング上から挑戦をアピールした高橋。SNSでの刺激的な発信も含め、どんどん自分を引けない状態に追い詰めている。それは「僕は普通のボクサーじゃないですから」という男が、目的を達成するための手段なのである。

取材◉藤木邦昭

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