アメリカンフットボールの第3回大学世界選手権は6月16日中国・ハルビン市で大会第2日の競技が行われ、日本代表は大会第4試合で中国と対戦し、70対0で快勝した。
日本は第1クオーター1分、RB高松祥生(関西学院大学)の10ヤードのランタッチダウン(TD)で先制、同3分には初戦で出番がなかったQB田中大輔 (京都大学)がWR藤原裕貴(関西大学)へ29ヤードTDパスを決めた。さらに同5分、QB田中のTDランで21対0とリードを広げた。同6分、久下裕一朗(立命館大学)がパントリターンTD、同10分、RB高松のランTDで加点。これで35対0となり、試合は第1クオーター残り1分23秒からランニングタイム、第2~4クオーターは10分となった。
日本代表は第2クオーターにRB高松のTDランとQB田中からWR烏山永(中央大学)へのタッチダウンパスで14点を追加。49対0で前半を折り返した。第3Qは無得点に終わったが、第4クオーターにQB田中がこの日自身3本目となるTDパスをWR藤原へヒット。さらに、DL藤原航(関西大学)とLB松本和樹(関西学院大学)が2つのインターセプトリターンTDで14点を加えた。なお、日本代表のゲーム最優秀選手には、ラン8回で69ヤード、3TDのRB高松が選ばれた。
日本戦の前に行われた大会第3試合はメキシコが69-0で韓国に圧勝した。
日本の次戦は6月19日。午後1時から、アメリカと対戦する。
取材=日本アメリカンフットボール協会 撮影=日本協会公式フォトグラファー尾川清
対戦相手がどこであろうと自分たちのフットボールをすることに徹した。戦術をシンプルにしたことで、迷わず力強いプレーができた。前半は自分たちのプレーに集中できていた。しかし後半は集中力が切れたシーンが多々あったのでメンタルな課題が残った試合だった。
QB田中は世界大会に出場したことがない選手なので、経験を積ませたかった。OLが完璧にプロテクションをしてくれていた中で、失敗したパスの中でも決めなければならないものは多々あったが、全体的に落ち着いてプレーした点は評価できる。
守備は後半、ターンオーバーのチャンスをすべてものにできたことには満足している。次の米国に対して、今のレベルのままでは絶対に勝てない。明日、明後日の取り組みで米国を超えるチームを作りたい。まず体をリフレッシュし、ベストコンディションにすること。新しい戦術も考えるが、迷うことなくプレーできるように理解度を高めることが重要。
選手、コーチ、スタッフが一丸となって戦う。
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