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2018-12-28

【ボクシング】いよいよ明後日30日! トリプル世界タイトルマッチ記者会見

上写真=左から拳四朗、フアレス、伊藤、チュプラコフ、井上拓真、ペッチ

決戦まであと2日──。30日(日)、東京・大田区総合体育館で行われるトリプル世界タイトルマッチの合同記者会見が28日、東京都内で行われた。6選手全員、肌つやもよく、言葉もはっきりとしており、コンディション調整の良さを感じさせた。

ともにチームジャージで会見に臨んだ

伊藤雅雪(伴流=WBO世界スーパーフェザー級チャンピオン)
「ボクシングを始めてもうすぐ10年。普通のキャリアからしたら早いのかもしれませんが、アメリカという舞台を経験してきて、日本に帰って来れることをすごく誇りに思う。充実した状態で凱旋試合を迎えられます。しっかり挑戦者の気持ちをつくってこれたので、チャンピオンという名前はありますけど、まだまだだなと思ってますし、この試合でまた成長できると思ってるので、試合をとおして強くなって、しっかり打ち破れればと思ってます。オフェンスとディフェンスを合体させて、攻め続けて、しっかり崩していって、自分らしいボクシングをして、伊藤雅雪というボクサーを日本のみなさんに見ていただきたい気持ちでいっぱいです」

エフゲニー・チュプラコフ(ロシア=WBO世界スーパーフェザー級1位)
「心も体も準備状態はとてもいい。試合に向かっていくだけ。世界のベルトを獲ることは、自分のキャリアにおいて非常に大きな価値があります。日本でもロシアでもアメリカでも、世界中、どのボクサーにとってもそれは同じ。世界のベルトを獲るためにいままでやってきました。そのすべてを捧げて戦いたい。これから何が起こるか? というような占いのようなボクシングはしたくありません。自分のボクシングを100%見せるだけです」

会見後、伊藤は、チュプラコフとアンドレイ・ナポリスキフ・マネージャーと談笑した

互いにKO宣言をしたが、並ぶとバチバチした雰囲気はなし

拳四朗(BMB=WBC世界ライトフライ級チャンピオン)
「2年連続で年末のリングに立てるのはすごく嬉しい。いろんな方に知ってもらえるチャンスなので、いい印象が残る試合をしたい。もらわずに当てる試合をしてきているので、今回もそれをやりとおして、結果KOで勝つ。そうすれば今年ラストをきれいに締めくくれるのかなと思います。来年はビッグマッチをどんどんやっていきたいので、今回の試合も絶対にKOで勝って、強いところを見せます」

サウル・フアレス(メキシコ=WBC世界ライトフライ級8位)
「日本での調整はうまくいっている。調子はこれまで以上。リングの上ではすべてを出したい。この試合は私にとって夢の夢。父の夢であり、兄の夢。家族の夢を背負って、私は戦う。それだけでなく、メキシコ代表として戦う。必ずベルトはメキシコに持って帰ります。いままでケンシロウは打たれてないと言っていましたが、今回だけは私のパンチを受けることになるでしょう」

寺地永会長に、WBCのスーパーバイザー、ティト・ゴンサレス氏から「チャンピオン・トレーナー・ベルト」が贈呈された

WBCのベルトを挟んで、両者メラメラと闘志を燃やした

井上拓真(大橋=WBC世界バンタム級5位)
「目の前にWBCのベルトがあることで、よりいっそう気持ちが高ぶって、2日後の試合がすごく楽しみです。この大一番でしっかり勝つことで、家族の夢を叶えたい。兄・尚弥だけじゃなく、弟・拓真もいるんだぞというところを全国のみなさんにしっかり見せつけたいです」

ペッチ・CPフレッシュマート(タイ=WBC世界バンタム級2位)
※この日、JBC(日本ボクシングコミッション)と主催の帝拳プロモーションが調整し、報道の際は「リングネームのペッチ・CPフレッシュマートと本名のタサーナ・サラパットの併記、もしくはペッチ──のみの表記で統一するよう」要望があった。

「日本でこうして世界戦に臨めることをすごく幸せに思います。タイ国民の期待に応えるために頑張りたい。“ペッチ(ダイヤモンド)”とは強さを表している言葉で、(ピヤラット・ワチララッタナウォン)マネージャーが付けてくれました。ドキドキわくわくしているけれど、全体的には落ち着いています。人生をムエタイとボクシングに捧げてきたので、試合は全力を尽くして戦います」

トリオで必勝を誓う!

寺地&フアレス父子が、記念撮影をしていた

取材&写真_本間 暁

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