上写真=元WBCフライ級王者・チャッチャイ・サーサクン・トレーナーの持つミットへ左ストレート。クセはないと見えた
30日(日)、東京・大田区総合体育館で、指名挑戦者決定戦に勝った5位の井上拓真(23歳=大橋)とWBC世界バンタム級暫定王座決定戦に臨む2位のタサーナ・サラパット(25歳=タイ、リングネーム:ペッチ・CPフレッシュマート)が26日、神奈川・横浜の大橋ジムで公開練習を行った。
48戦無敗33KO。WBCユース・シルバー王座をフライ級からバンタム級まで3階級制覇(※スーパーフライ級は暫定)しているサラパットが、ついにベールを脱いだ。といっても、手の内を隠した軽めの調整。ミット打ちとサンドバッグ打ちを4、5分の力で行ったのみ。
「サバーイ、サバーイ!(気持ちいい)」。タイに比べれば日本の冬は当然寒いが、調整は順調のようで、「リミットまであと3ポンド(約1.3kg)」。軽い練習とはいえ、動いてもまったく汗をかかない状態で、水分もしっかり補給していた。
会見中、何度も笑顔を見せたサラパット。右はティアラット・マネージャー、左はチャッチャイ・トレーナー
12歳でムエタイを始め、17歳で国際式に転向。「一緒にトレーニングしていた先輩のポンサクレック(・ウォンジョンカム=元WBC世界フライ級チャンピオン)たちの影響」だという。
2011年3月に国際式デビューを迎えると、前述のとおり、マイナーで批判の対象となっているWBCユース・シルバー王座を3階級制覇。同国のトップ選手、ワンヘン・ミナヨーティン(WBC世界ミニマム級王者)がつくった51連勝(※継続中)に迫る勢いだ。
今回の王座も暫定ながら、獲得すれば、タイでは待望のバンタム級チャンピオンだ。
「ウィラポン、シリモンコンといったWBCバンタム級王者以来、このクラスのチャンピオンは長らく誕生していないから」とティアラット・ワチダナッターニ・マネージャー。しかも、あの井上尚弥の弟を破っての戴冠ともなれば、現在の同国のヒーロー、シーサケット・ソールンビサイ(WBC世界スーパーフライ級王者)に次ぐ名声を得ることになるだろう。
「タクマ・イノウエについては、マーク・ジョン・ヤップ戦しか見ていない。でも、それで十分。相手が変われば、いろいろ変わってくるだろうから」と、ほとんど情報を入れていない様子。そして、キャリアで井上拓真(12戦全勝3KO)の4倍あることについては、「それが生きてくるはず」と自信の拠り所としている。
「タイや日本にかかわらず、ファンの皆さんに感動してもらえるような試合をしたい。そのために全力で戦います」と誓った。
バランスのいい左ストレートを放つが、下半身の細さが気になる
得意なパンチは「特にない」と応えたが、左ストレートに加え、映像を見るかぎり右フックが危険なブローだ
大橋秀行会長とともに、練習を観察する井上真吾トレーナー
「細いという印象ですね。フットワークはあまり上手くない。タクのほうがフットワーク、ステップワークは1枚も2枚も上。初めは(拓真に)なかなかパンチが当たらないと思うので、出てくると思うんですよ。そのときに付き合わないで、ステップワークでいなして、冷静にクールにいきたい。
そうすると大振りになってくると思うので、打ち終わりとか狙っていけるのかな」と、父・真吾トレーナー。ただ、「パンチの伸び。それと、えぐるように打つ右フックはヒジが怖い」とその点は警戒を強めた。
「とにかく、1、2ラウンドはパンチの長さ、足の使い方、それらをしっかり見切ったら、全部対応できる。まずは確認。まず勝たなきゃいけないので、慎重に慎重にいきながら、圧をかけて、少しずつ崩していきたい」と、いつもどおりの戦い方を強調した。
「練習でやってきたことの8割を出せればいけると思う。不安もあるけど楽しみ。本人に、チャンピオンになりたい気持ちが強いので、しっかり(練習の成果を)出してくれると思う」と、父として、トレーナーとしての期待感を膨らませていた。
文&写真_本間 暁
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