写真上=再び立ち上がることを決意した村田。「まずは練習してみて、それから見つめ直したい」
写真◎ボクシング・マガジン
村田諒太(帝拳)の決断は現役続行だった。10月20日、ラスベガスで2度目の防衛戦に敗れた元WBA世界ミドル級チャンピオンの村田は帝拳ジムで記者会見を開き、再起の意思を明かした。
ロブ・ブラント(アメリカ)に敗れた直後は「ほぼほぼ引退」と考えていたという。しかし、帰国して1週間、「駅前のジム」などで体を動かすうちに、だんだんと心は変化してきた。
「僕の人生の大事な一部、ボクシングの最終形がこれでいいのか」
と激しい疑問が生じた。
「カネロやゴロフキンとの対戦など、気持ちが浮ついていたのかもしれない」
ブラントとの試合内容にしても、自分自身に物足らなさが残った。
「初回からアッパーを決められたせいなのか、いきたいところでいけなかった」
反省すべきところが多かった。となれば、もう一度、自分の力を試すしかない。いまのところ、次戦がどうなるか、ミドル級、スーパーミドル級いずれのクラスで戦っていくのかなど、具体的なことはなにも決まっていない。
「まずは練習をしてみて、自分に何ができるのか、できないのか。それから見つめ直したい」
会見には150人もの取材陣が駆けつけた。村田の動向への関心は今も高い。その再スタートの軌跡を、しっかりと見届けたい。
取材◎宮崎正博
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