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2018-11-21

【ボクシング】両団体トップが出席して プロアマ協議会が開催

写真上=集結したプロとアマチュアの首脳陣
写真◉ボクシング・マガジン

 日本のアマチュアボクシングを統括する日本ボクシング連盟と日本プロボクシング協会は20日、都内でプロアマ協議会を開催した。アマチュア側の内田貞信会長、プロの渡辺均会長と双方のトップが出席している。

五輪存続の署名運動にプロも協力

 協議されたのは①アマチュア側が開催するアンダージュニア大会とプロのジュニアチャンピオンリーグ大会のあり方②オリンピックへの対応③ルールの相互確認④プロアマ協力関係の構築。

 これまで規制されてきたプロジム所属選手のアマチュア主催大会への出場について、アマチュア側がこれを取り下げると明言された。それぞれの大会開催については今後調整していくとした。五輪へのプロ参加については、AIBA(国際ボクシング連盟)の規定に則って対処していくが、「来年3月には予選大会がスタートするため、現役プロの参加は実際上の無理がある」とした。ボクシング競技の五輪からの除外問題には、現在、日本ボクシング連盟が行っている存続の署名運動にプロ側が協力するという。

望まれる両サイドの円滑な共存

 さまざまな問題について、すべては今後、数カ月に一度のペースで開催予定のプロアマ協議会で解決していくとしている。

「プロとアマチュアが解決すべき問題を同じテーブルで話し合うのは、歴史的にも初めてのこと」とプロ側から発言があった。純粋な競技力向上と興行による利益追求と根本的に立場が違うアマチュアとプロだが、競技普及についてはまったく同じ。円滑な形での両サイドの共存を目指すのがもっとも望ましい。そのための窓口が開かれたという意味では、意義のある協議会と言える。

取材◉宮崎正博

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