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2023-06-02

【しゅりんぷ池田のカード春秋】不惑の本塁打王の再来なるか

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驚異のパフォーマンス!

 昨年までの主砲の1人・森友哉がFAで去り、本塁打王3度の山川穂高も欠場中と苦しい戦いが続くライオンズですが、選手がFA移籍するたびに新戦力が台頭し、戦力を維持するというのが球団のお家芸のようになっていました。

 捕手のポジションは古賀悠斗や柘植世那が務めていますが、打撃では当然、森のレベルには及びません。そんな中、今季の西武の打線の軸としてチームを引っ張っているのは、なんと、プロ22年目の大ベテラン・中村剛也! 原稿執筆時点でリーグトップタイの8本塁打、打率もリーグ2位の.319と見事な数字を残しています。

 同選手は昨年2ケタ12本塁打を放ったものの、打率は2割を切る.196。本塁打王6度、打点王4度と球史に残るスラッガーも、さすがに衰えてきたかと思われたのですが、今季4月中旬からは離脱した山川に代わって四番を務め、全盛期を思わせるような活躍を見せているのです。
 
 同選手は今季8月に40歳を迎えますが、この年齢で7度目の戴冠を果たすと88年の門田博光に並ぶ史上最年長の本塁打王ということになります。〝不惑の本塁打王〟の再来となるでしょうか。

 先日発売となったライオンズカードには、そんな中村と同期入団の栗山巧のキャリアを振り返る3枚組のインサートカードが作られています。題して「Two and Only」。同期の2人がともに現役で不惑を迎えるという例はプロ野球の長い歴史においてあったのでしょうか。本塁打と安打の球団記録を持つ最強コンビが、この記念のシーズンで、どんなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみです。
(週刊ベースボール2023年6月12日号 掲載記事再編)

BBM埼玉西武ライオンズベースボールカード2023 TO3 中村剛也 × 栗山 巧
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