※上写真=スーパーバンタム級の挑戦権を獲得した中川(右)を祝福する王者・和氣慎吾
写真◎ボクシング・マガジン
12日、東京・後楽園ホールで「チャンピオンカーニバル挑戦者決定戦」(各8回戦)が6階級で行われ、熱戦が繰り広げられた。
★ライトフライ級
◯ 堀川 謙一(三迫)1位
⚫板垣 幸司(広島三栄)2位
TKO7回2分14秒
※堀川が中盤からボディで切り崩してストップ。「去年、板垣選手と対戦したときは判定勝ち。倒せて良かった。板垣選手はチャンピオンの実力を持っているし、危機感を持って練習できた。一番の武器は年齢です(笑)。来年、39歳になってからカーニバルに出たい」(堀川)。
★スーパーフライ級
◯ユータ松尾(ワールドスポーツ)1位
⚫レイ・オライス(FLARE山上)2位
KO5回1分15秒
※34歳オライスの抵抗で激しい打ち合いになるも、充実の松尾が4回に2度、5回に1度倒してカウントアウト。松尾は5月に亡くなった国際ジム時代の師、高橋美徳会長の遺影を手に「高橋会長が見ていてくれました。次はチャンピオンになるところを見せたい」と感謝した。
★スーパーバンタム級
◯ 中川 麦茶(角海老宝石)1位
⚫岡本ナオヤ(東拳)2位
負傷判定7回2分26秒:2―0(67対65、67対67、67対66)
※ノーガードの打ち合いが続く中、7回にバッティングで岡本が左目上を切りストップ。この回に減点された中川だが、辛くも負傷判定を得た。試合後はリングに6歳の息子を呼び、シングルファザーであることを明かした中川。「今日は絶対気持ちで負けないつもりだった。息子のために命をかけて戦う」と誓った。その直後には王者の和氣慎吾も登場。「素晴らしい試合に感動した。自分も命をかけて戦う」と迎え撃つ覚悟を見せた。
★スーパーフェザー級
◯ 大里 拳(大鵬)1位
⚫杉田 聖(奈良)2位
判定3―0(79対74×2、79対73)
※ともにタイトル挑戦経験を持つ関西の技巧派対決は、右を効果的に決めて主導権を握った大里が大差で勝利。王者・末吉大へ再び挑む権利を手にした。「僕は気持ちが弱いので、厳しい会長の下で成長していけるよう頑張ります」と大里。
★スーパーライト級
◯ 井上 浩樹(大橋)1位
⚫マーカス・スミス(平仲BS)2位
判定3―0(77対75、77対74、78対73)
※無敗対決は、昨年の全日本新人王スミスに井上が苦戦。6回に強烈な左で倒したものの、右肘の故障が響き、消極策に終始した。「相手が強かった。僕が未熟でした。沢山練習して戻ってきます」と井上は敗者のようにうなだれた。
★スーパーウェルター級
◯松永 宏信(横浜光)2位
⚫斉藤幸伸丸(アベ)1位
KO4回2分54秒
※8度目のタイトル挑戦にかけた39歳、斉藤の執念は及ばなかった。サウスポー松永のパワフルな攻めに2度倒され、テンカウント。圧勝にも松永は「まだ挑戦権を獲得しただけ。タイトルマッチに向けて頑張ります」と初の日本王座挑戦に気を引き締めていた。
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