アメリカンフットボールの社会人チームの有志が主催するStay Home Tournamentは、5月31日、最終日を迎える。募金も集まり、医療関係者を支援するための赤十字社への寄付という目標も達成できそうだ。
上の写真 ゲストとしてレポーターとして人気の國嶋さんが登場した
新型コロナの影響で日本のフットボールは、すべての活動が停止している。家にいてもできて、みんなが楽しめる、自分たちにできることはないだろうかという思いから、Stay Home Tournamentはスタートした。
アメリカンフットボールの人気の対戦型ゲーム、「EA SPORTS」のマッデンNFLを使って、主にXリーグの選手たちがトーナメントを行う。それをYouTubeで配信して観てもらう。フットボールのゲームから離れている人たちは、喜んで観てくれるのではないか。そんな単純な発想だった。しかし、中心メンバーに動画中継などのノウハウがあるわけではなかった。
プロのアナウンサーとして、ゆるふわの中継をしっかりとコントロールした有馬さん
無謀とも言える計画が軌道に乗り、大会が成功した大きな要因が、有馬隼人アナウンサーの協力だ。運営チームが「ダメ元」でお願いすると、二つ返事でOKしてくれた。自身もフットボール選手として活躍し、NFLをはじめ、多くのスポーツ実況の経験してきた。協力した理由をこう語っている。
「自粛生活が続いたなかで、フットボールが好きな人が集って気持ちを共有したいという運営チームの願い、また社会を支えてくれる人々への感謝を伝えたいという思いに共感しました」
有馬さんの実況は、マッデンNFLの迫力ある映像と共に中継に臨場感をもたらした。プレーに絡む選手を呼ぶときには必ずフルネーム。選手の大学の情報はもちろん、過去の対戦やスタジアムのことなど、視聴者が知りたい情報をタイミングよく発信した。
ボランティアで協力したのは、有馬さんだけではない。プレー解説では右に出る者がいないと言われる村田斉潔さん(龍谷大ヘッドコーチ)は、視聴者にフットボール関係者が多いことを意識してか、コーディネーター目線のディープな解説で楽しませた。
フットボールレポーターとして活躍する國島絢香さん、CS放送のGAORAでNFL実況をしていたお笑いタレントのタージンさんらが協力し、中継を盛り上げた。
有馬さんは、最終日を前にStay Home Tournamentの意義を次のように表現する。
「何もないところから機会を作り出し、フットボールファンや選手、関係者の協力よって、少しでも多くの人にアメフトの楽しさを伝えられるのは、有意義なことだと感じています」
ディープな解説が村田さん
解説者として、実況として活躍したタージンさん
運営チームは素人集団。トラブルが続出した。当初、作った大会のロゴが、ある団体のロゴに酷似していたため差し替えたり、試合の途中で回線が切れたり、クラウドファウンディングの申請が間に合わなかったり…。
しかし、そのたびに手を差し伸べてくれる人が現れたり、状況が改善したりした。クラウドファウンディングの代わりにネットショップを開設。チャンネル登録者と試聴時間がYouTubeの規定をクリアしたので、“コメント投げ銭”Super Chatが間に合った。
5月31日には、準決勝、決勝の3試合が行われる
運営チームは、匿名で活動している。中心人物で、中継の司会を努めた家入ステイサム宅朗さん(もちろん仮名)は、最終日を前に、これまでの活動を振り返った。
「感謝という言葉の意味を噛み締める日々の連続でした。我々の生活を支えてくださっている医療の最前線にいる方々、忙しい中参加してくださっている選手・実況・解説・ゲストの皆様、サポートしてくださっている協力者の皆様、見苦しい配信にもかかわらず温かい目で楽しんでくださっている視聴者の皆様、本当にありがとうございます」
「今回のイベントは、NFL、Xリーグ、学生リーグなど、様々な層のファンが混ざり合った意味のある取り組みだったとは思います。ただ、我々フットボール界がまだまだ内輪でしか盛り上がっていないことも同時に痛感しました」
「深夜の思い付きから始まりました。遊び心を大切にした一風変わった取り組みだったため、賛否両論の意見をいただきました。日本のフットボール界が閉鎖的にならず、個人個人が様々なアプローチで競技の魅力を発信することにより、ファンや未来のフットボーラーが増えることを祈っています。最終日の準決勝・決勝、楽しんでください!」
かつて純粋なフットボールファンでスタジアムのスタンドが埋め尽くされた時代があった。今回は、医療従事者への支援をテーマにしたが、運営チームの最終的な目的はアメリカン・フットボールの復興だ。
Stay Home Tournamentは、これで終わりではないようだ。「また懲りずに開催したいと思います」と家入さんは継続開催を示唆している。
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