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2017-12-29

【ワンシーン】12・28 ~時の流れ 井上尚弥と拳四朗~

文&写真/本間 暁

 30日、神奈川・横浜文化体育館でそろって防衛戦に臨むWBO世界スーパーフライ級チャンピオン井上尚弥(大橋)と、WBC世界ライトフライ級チャンピオン拳四朗(BMB)。
 28日の調印式でツーショットに収まり、握手をして、ともに「KO防衛」を誓ったが、この2人、過去に対戦したことがある。

 ときは2009年8月3日、奈良。『第63回全国高等学校総合体育大会(インターハイ)』で。
モスキート級決勝に臨んだ両雄は、当時1年生だった井上尚弥(神奈川・新磯高校<現・相模原青陵高>)が、3年生の寺地拳四朗(奈良朱雀高校)を3回、ポイント差によるRSCで破っているのだ。

『ボクシング・マガジン2009年9月号』を見ると、当時、尚弥は身長158cm、拳四朗は162cm。
現在は尚弥が164.7cm、拳四朗が164.1cmだから、これだけ知っても時の流れを感じる。

 ちなみに、優勝、準優勝者を見ると、内藤律樹(E&Jカシアス)、吉野修一郎(三迫)、藤田大和&健児兄弟ら、錚々たる顔ぶれ!

 アマチュアの全国大会記録をさかのぼってみると、意外な対戦があったりして驚くことが多々ある。たまにバックナンバーを見返してみるのも、ささやかな楽しみなのだ。

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