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2018-05-10

関東学生連盟が日本大学の指導者と選手を処分6日の対関学大戦で、反則・退場

関東学生アメリカンフットボール連盟(柿澤優二理事長)は5月10日、6日に行われた日本大学フェニックス対関西学院大学ファイターズの定期戦(アミノバイタルフィールド)で、日大の選手が3度のパーソナルファウルを犯し資格没収(退場)となった件について、(1)当該選手の対外試合出場禁止、(2)指導者への厳重注意、(3)一連の反則についての調査を行う委員会の設置などの処分を発表した。9日に理事会を開き、決定した。

同連盟は、「規律委員会を設置して、詳細な調査を行った上で最終的な対応を決定する運び」としており、今回の処分は暫定的なものとなる見込み。

同連盟は処分発表に際して、柿澤理事長名で

「本件は、アメリカンフットボールはもとより、あらゆるスポーツにおいて順守されるべきフェアプレー精神やスポーツマンシップ精神を著しく損なうものとして、関東学生アメリカンフットボール連盟として極めて重く受け止めています。日本大学が加盟している連盟を代表して、本件において負傷されました関西学院大学の選手ならびに対戦相手の関西学院大学の関係者の皆さま、そして国内外のアメリカンフットボールを愛する皆さまに多大なご心配とご迷惑をお掛けしましたことを、心よりお詫び申し上げます。」

と謝罪した。

関東学生アメリカンフットボール連盟が決定した処分は次の通り。

(1)当該選手の1回目の行為は、その後の検証の結果、当初、試合中に審判クルーが下した「アンネセサリーラフネス(不必要な乱暴行為)」を超えるものであったことが分かり、公式規則第6章の「(無防備なプレーヤーへの)ひどいパーソナルファウル」に該当すると判断できる。よって、競技団体として、当該選手は追加的な処分の内容が確定するまでは、対外試合の出場を禁止する。
(2)日本大学の指導者は、スポーツマンシップに則り、公式規則を遵守し、重要な規律をプレーヤーに継続して教えねばならないとして、厳重注意とする。
(3)一連の反則行為につき、調査・報告を行う為に規律委員会を理事会内に設置する。

2018年5月10日 日本大学の選手による試合中の重大な反則行為について(外部リンク)
http://www.kcfa.jp/information/detail/id=2195

日大が公式HPに謝罪文掲載

日大は5月10日、今回の反則・退場について、アメリカンフットボール部の公式HPで、謝罪文を掲載した。
http://nu-phoenix.com/topics/6785/(外部リンク)
謝罪文は以下の通り。

本学選手による試合中の重大な反則行為について

5月6日に行われた本学と関西学院大学の定期戦において,本学選手による反則行為により大きな混乱を招き,関西学院大学の選手・関係者の皆さま,関東学生アメリカンフットボール連盟,また国内外のアメリカンフットボールファンの方々に多大な御迷惑と御心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
今回の事態を厳重に受け止め,今後はこのようなことがないよう,これまで以上に学生と真摯に向き合い指導を徹底してまいります。このたびのこと,重ねてお詫び申し上げます。
                  日本大学アメリカンフットボール部

当該選手が大学日本代表から外れる

反則行為により退場となった日大の選手は、6月に中国で開催される大学世界選手権の日本代表に選出されていたが、9日のメンバー更新で、代表から外れた。

5月6日に東京・調布市のアミノバイタルフィールドで行われた、関西学院大学ファイターズ対日本大学フェニックスの定期戦=撮影:北川直樹

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