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2017-11-14

【しゅりんぷ池田の"コラムFusion" Vol.2】今永昇太の「あれがなければ…」

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カードのことはこの人に聞け! カードエディターとして有名なしゅりんぷ池田さんが、BBMベースボールカードの今季の総集編となる「Fusion」についてコラムを寄せてくれました。

全4回予定のこのシリーズ、第2回の今日はDeNAの「あれがなければ」というお話……。

球団13年ぶりの1安打完封

「FUSION」のレギュラーカードの大部分を占める「記録の殿堂」では、今季のシーズン中に何かしらの記録を打ち立てた現役選手と、それと同種の記録を持つOB選手を併せてカード化しています。

 プロ2年目の今季、自身初の2ケタ11勝をマークして、DeNAのCS進出、日本シリーズ進出にも貢献した今永昇太。今季3度目の登板となった4月19日の広島戦(マツダ)でプロ入り以来最多となる132球を投じて自身初の完投勝利を完封で飾りました。

No.011 今永昇太(横浜DeNAベイスターズ)

 同投手は立ち上がりの1回、一番・田中広輔に四球、二番・菊池涼介に中前安打といきなりピンチを迎えましたが、後続を断つと、その後は3四球を与えただけでノーヒットピッチングを続け、終わってみれば1安打のみの完封。初回の1安打がなければノーヒットノーランだったのです。

 球団投手の1安打完封は04年10月14日の吉見祐治(現DeNA打撃投手)以来13年ぶりだったのだとか。同年の閉幕間際の広島戦(広島)に先発した同投手は9回二死までノーヒットノーランを継続していたのですが、福地寿樹(現ヤクルトコーチ)に二塁打を打たれて惜しくも快挙はならず、1安打完封という結果となりました。

No.012 吉見祐治(横浜ベイスターズ)

 後年、西武、ヤクルトに移籍して盗塁王にも輝いた福地ですが、この年は開幕前に足首靱帯断裂の重傷を負って出場機会が激減。出場試合は19に留まり、この試合の前まで1本のヒットも打っていなかったにもかかわらず、この年の最終打席で大仕事をやってのけたわけです。

 フォトライブラリーには、おそらくそのヒットを打たれた瞬間と思われる、しかめっ面の吉見の写真が残されていましたが、その写真はカードには採用しませんでした。

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