BBMは2017年も球団別のカード、通称「チームパック」を順次発行し、
7月発売の中日、ソフトバンクまでで全球団が出揃いました。
楽しんでいただけましたか?
お気に入りの球団だけは勢揃い、という方もいれば、
全球団コンプした! という猛者もいるかもしれませんが、
もちろんBBMとしては、すべてのカードに思い入れと愛情をたっぷり詰め込んでいるんです!
実際に制作を手掛けたディレクターからすれば、その思いもひとしお。
そんな制作ディレクター陣に一斉アンケートを決行しました。
お題は「総合ベストカード」「こだわりいっぱいのカード」の2つ。
汗水流して最高のカードを作ろうと奮闘してきた彼らの心の叫びを
ぜひ聞いてください!
連載の2回目は、4月リリースのこの2球団。
チームパックのレギュラーカードといえば、監督+支配下登録全選手+マスコットをカード化するというのが定番。ですが、この阪神カードに限っては、なんと二軍監督までカード化されているのです。
というのも、タイガースの現在の二軍監督が「4代目ミスタータイガース」の掛布雅之さんだから。カード作りのセオリーからすると異例ではありますが、ファンのニーズからすればこれは入っていてしかるべきと判断し、同監督が球団に復帰した昨年からカードを制作させていただいています。
そして、もちろんサインカードも!
おそらく、今シリーズの中でもトップクラスの人気を誇るカードではないでしょうか。
新入団選手を特集したサブセットの「Newcomer」。今季のタイガースの最大の注目選手といえば、オリックスからFA移籍してきた糸井嘉男選手です。
ところが思わぬアクシデントが発生!
覚えておられますでしょうか、今季の糸井選手は自主トレ中に古傷の右ヒザ痛が再発し、キャンプは別メニュー。しかも、この期間中はユニフォームを着ないまま調整していたため、カードに使える写真がなかったのです。そのため、この商品では糸井選手のレギュラーカードの写真もユニフォーム姿ではないものになっていますが、サブセットもそれというわけにはいきません。考えに考えた末、「そうだ、入団会見の時にユニフォームを着てた!」と思い出し、その際の写真を使用しました。
この写真はパッケージにも使用しましたが、写真でこんなに苦労したことは過去にもありませんでしたよ。
商品の基本となるレギュラーカード。派手さを強調するものではなく、たくさん並んでも違和感のない普遍的なものが求められます。そのルールを守りつつも、すぐに目につくパンチ力のあるものを作りました。
若い力がどんどん台頭してくるなど、「フレッシュ」「爽やか」というイメージが強まっているチームを表現するのに適していると、カードの外側の枠に白を採用。そこにビジタージャージーのメインカラーである黒、さらに地域密着イベントである「ALL for CHIBA」のメインカラーである赤をバランスよく配置しています。
こうすることで、シンプルとインパクトさを両立できたと思います。
背番号は選手にとって、大事な「代名詞」といえるもの。特に若手選手が、過去のチームを代表する名選手たちが背負ってきた番号を継承することは、その選手にとってもキャリアの節目となる重要なイベントではないでしょうか。
昨冬、千葉ロッテでは田村龍弘が45から22、中村奨吾が23から8、角中勝也が61から3へと背番号を変更。22はかつて里崎智也、8はミスター・ロッテと言われた有藤通世や今江敏晃、3はサブローと、チームの中心選手たちがつけていた名番号です。この「継承」は1つの大きなテーマにすべきとインサートカードとしてお届けしました。
デザインは背番号を大きく強調し、背景にはホームジャージーとおなじ縦縞を入れました。
(5月発売編に続く)
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