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2024-05-25

【マリーゴールド】ジュリア&奈七永欠場の大ピンチも…林下詩美、エースの決意表明「大丈夫、マリーゴールドには林下詩美がいますから」【週刊プロレス】

ジュリアと並ぶマリーゴールドのエース、林下詩美

5月20日旗揚げしたロッシー小川新団体「マリーゴールド」は24日、団体最年長のレジェンド、高橋奈七永がコロナ罹患のため5・26新木場(昼夜)を欠場すると発表。団体のエース、ジュリアが5・20後楽園で右腕骨折という重傷を負い、いきなり長期欠場を余儀なくされるなか、精神的支柱である奈七永まで戦線離脱。札止めの熱狂旗揚げ戦から一転、大ピンチを迎えた格好だ。
旗揚げ戦のメインに出場した詩美
「ジュリア不在という穴は確かにデカ過ぎる。おまけに奈七永さんまで欠場してしまって。ピンチだと思います。でも、だからこそ、私がやります。マリーゴールドにはエース、林下詩美がいますから」

団体の緊急事態にこう力強く語ったのは林下詩美。ジュリアとともにマリーゴールド2トップと言われる25歳がエースとしての決意を新たにした。

「ジュリアと私でマリーゴールドの2本柱と言われてきたけど、ジュリアは自分からドンドン仕掛けていくタイプ。発言とか発信とか自分が苦手な分野を担ってくれていた。だけど、それはつまりジュリアに頼っていた部分でもあって。自分は自分でマイペースにやっていけばいいと思ってたけど、ピンチを迎えて、そうも言っていられない。マリーゴールドのエースとして本格的に動いていかなきゃ、頑張らなきゃって気持ちが強くあります」

正直言えば、ジュリア不在、そして詩美がひとりでエースを担わなければいけない現状に「不安」も「焦り」もある。それでも、骨折をおして旗揚げ戦を戦いぬくという伝説の残したライバルの存在が詩美の闘志に火をともす。

5・20後楽園のマリーゴールド旗揚げ戦。いまだから明かせるが、ジュリアが魂のファイトを見せたのと同じタイミングで、じつは詩美も脳震盪を起こし、不安を抱えたままファイトしていた。

試合開始から4分、180cm、90kgの〝大怪獣〟ボジラにジュリアと詩美は2人まとめてブン投げられ、ここでジュリアは右腕を負傷したが、じつは詩美もリングを頭部に打ち付け、しばらく「頭のなかがフワフワした」状態での闘いを余儀なくされていた。プロレスにアクシデントはつきもの。結果を見てもジュリアがSareeeに負け、マリーゴールド2トップは旗揚げ戦黒星を喫してしまった。もちろん負けは悔しい。しかし詩美はそれと同じぐらい、脳震盪を起こしながら、札止め大熱狂の旗揚げを無事に戦い抜いたことへの安堵も少なからず抱いていた。
旗揚げ戦のメインで敗れてしまった詩美とジュリア
だが、その思いが一変したのは試合後の控室だった。試合中からジュリアに異変が起きていたことは詩美にもわかっていた。それでも28分というロングバトルを闘い抜いたパートナーを頼もしく思いながら控室に戻ると、ジュリアの負傷が明らかに。

「最後まで闘っていたから大丈夫なのかなって勝手に思ってたんですけど、あらためて聞いたらヤバいなと。腕がボコッとはれ上がってましたから。あの状態で闘い抜いたジュリアはすごい。自分にあれができるか?って言われたらわからない。ジュリアという存在の大きさをあらためて知りましたし、それを知ったからこそ自分がやらなきゃいけないなって。ジュリアが安心して治療できるように、自分もそうだし、所属選手みんなでマリーゴールドを盛り上げていかなきゃいけない」

思えばマリーゴールドは旗揚げ前から話題満載だった。さかのぼればロッシー小川代表のスターダム契約解除を皮切りに、詩美ら元スターダム5選手の追随、アクトレス勢電撃加入、昭和を地でいく旗揚げ直前合宿開催、大熱狂の旗揚げ戦。そしてジュリア骨折、奈七永のコロナ罹患。良くも悪くも話題が尽きない状況が続いているが、詩美は「私の人生、親が離婚したり、普通に過ごしてるかと思ったら家が燃えたり(苦笑)、常に何かが起きているので。そんな林下詩美が所属しているマリーゴールドも常に何かが起きている。やっぱり私はマリーゴールドのエースになるべき存在なんだと思います。今までもなんとかしてきたし、なんとかなった。マリーゴールドもね、大丈夫。林下詩美がいればなんとかなる。林下詩美が何とかします」。

ジュリアに任せっきりだった発信も「赤いベルトを持ってた頃はベルトと一緒にプロモーションで各地を回ってたので。(取材の)オファーいただければ24時間対応しますし、関東近郊でしたらすぐ駆けつけます」。冗談めかしながら、こう語った詩美は決して得意ではないSNSでの発信や情報収集も積極的におこなっていくという。

「いまみんながどう思ってるのかとか、意見を知るのはすごい大事なことだと思うし、(現状だと)やっぱり心配する声が多い。(ジュリアと詩美が)マリーゴールドの2本柱と言っても、ジュリアが団体を支えているイメージの人が強いと思う。それは仕方がないけど、それも変えていきます。そういう人も安心できるような闘いを見せていく。私、頑張ります。頑張んなきゃいけない」

明日26日の新木場昼夜興行はジュリア&奈七永不在のなかおこなわれる。旗揚げ戦で勝利を収めたSareeeが「救世主宣言」しているが、詩美は「余計なお世話」とキッパリ。ジュリア欠場の穴を埋めるべくスクランブル出場した木村花メモリアル5・23後楽園でもメインの大役を務め、VENYとのシングルに勝利を収めた。

マリーゴールドには林下詩美がいる。覚悟を決めたマリーゴールドのエースが団体のピンチをチャンスに変える闘いをきっと見せてくれる。
マリーゴールド旗揚げ戦で詩美がオープニングの挨拶「Marigold Grand Opening Wars 2024」
★5月26日(日)東京・新木場1st RING(12:00)
▼MIARI&桜井麻衣vs Sareee&野崎渚
▼3WAYマッチ◎ビクトリア弓月vs林下詩美vsボジラ
▼天麗皇希vs石川奈青
▼マイラ・グレースvsゼイダ・スティール
▼青野未来&翔月なつみvs松井珠紗&CHIAKI

★5月26日(日)東京・新木場1st RING(18:00)
▼林下詩美&天麗皇希vs翔月なつみ&ビクトリア弓月
▼青野未来vsゼイダ・スティール
▼MIRAI&CHIAKIvsボジラ&野崎渚
▼松井珠紗vs石川奈青
▼桜井麻衣vsマイラ・グレース

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