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2024-08-20

【競泳インターハイ4日目】パリ五輪代表勢が真価を発揮

100m自由形で高校新を樹立した村佐(写真◎筒井剛史/スイミング・マガジン)

高校生スイマーの頂点を争うインターハイ[競泳]の最終日が8月20日、佐賀県SAGAサンライズパークSAGAアクアで行われた。この日はパリ五輪代表の3人が優勝。男子100m自由形では村佐達也(中京大中京3年)が48秒99の高校新で優勝。平井瑞希(日本大藤沢3年)は女子100m自由形で、成田実生(淑徳巣鴨3年)は女子400m個人メドレーで優勝し、実力を見せつけた。

 男子100m自由形では村佐が高校生初の48秒台となる48秒99で優勝。「予選でだいぶ流して49秒66なので、48秒は出ると思っていた」と狙いどおりの高校新を樹立した。今大会は入場のパフォーマンスやレース後のインタビューなどでも盛り上げた。「水泳の楽しさを多くの人に知ってもらいたい」という思いからだった。パリ五輪に出場したことで日本代表としての自覚が出てきた。今後、日本の自由形短距離を担っていってくれることだろう。

 女子100m自由形では平井が自己ベストには届かなかったが55秒06で優勝。今大会は今後、複数種目に取り組むことを意識して、4日間で個人2種目、リレー3種目の予選・決勝の合計10レースに出場。100m自由形決勝は9レース目にあたり、「さすがにキツかった」と苦笑いを浮かべたが、「キツい中でも勝てたことは良かった」と安堵の表情も。4日間で10レースをこなしたことは自信となったはずだ。

 女子400m個人メドレーは成田が代表の意地を見せた。初日の200m個人メドレーではまさかの2位に終わり「400m個人メドレーまでに何度も泣いた」という。「気持ちが負けそうになったけど、それを乗り越えて勝てたことが今大会の収穫」と、勝って当たり前という状況のプレッシャーの中で勝ちきり、精神面で一歩、成長したことを実感。パリ五輪6位もまだ高校生。ここからさらに成長していく。

 また、男子400m個人メドレーでは小島夢貴(豊川1年)が優勝し個人メドレー2冠。400mメドレーリレーは女子が日本大藤沢、男子が中京大中京とパリ五輪代表を擁する2校が制した。学校対抗は男女とも豊川が制し、2016年以来のアベック総合優勝を果たしている。

★本日の優勝者(4日目/8月20日)
【男子】
▼100m自由形
村佐達也(愛知・中京大中京3年)48秒99☆高校新
▼400m個人メドレー
小島夢貴(愛知・豊川1年)4分17秒42
▼400mメドレーリレー
愛知・中京大中京 3分43秒34
井上凱道、青山陽斗、清田悠生、村佐達也
【女子】
▼100m自由形
平井瑞希(神奈川・日本大藤沢3年)55秒06
▼400m個人メドレー
成田実生(東京・淑徳巣鴨3年)4分40秒25
▼400mメドレーリレー
神奈川・日本大藤沢 4分7秒81
岩崎真依、石川結菜、平井瑞希、亀井彩華

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