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2024-09-17

「良い切り札を切る時が来たなと」足首粉砕骨折や王座陥落を乗り越え、しゅんまおがタッグベルト奪還に動き出す【週刊プロレス】

DDT所属の勝俣瞬馬&MAO“しゅんまお”は、‘23年1月、クリス・ブルックス&高梨将弘組とのKO-Dタッグ王者決定戦に勝利し、団体のタッグベルトを初戴冠。チームワークの良さを武器に次々と挑戦者を退け、4度の防衛に成功するも同年5月に勝俣がエクストリーム王座の防衛戦中に右足首を粉砕骨折の憂き目に遭い、王座を返上する。それから1年4カ月、完全復活を果たしたしゅんまおがタッグの至宝奪還に向けて動き出した。9・20新宿FACE大会でクリス・ブルックス&正田壮史が持つKO-Dタッグ王座へ挑戦する2人に話を聞いた。




MAO 調子的な所で言ったら、去年劇的な戴冠劇があった訳ですけど、5回防衛したのかな。まだまだタッグ勢いがあったので全然誰にも負ける気がしなくて。まさに爆走してて。お互い、僕もユニバーサルがあったりなかったりで。瞬馬もエクストリームあったりなかったりで2冠とかなって勢いあった時期に。瞬馬がけっこういい時にケガしがちというジンクスがまた発動してしまって。


勝俣 そうなんだよ。


MAO ホントにタッグもエクストリームも上り調子だった最中で、瞬馬の足の骨折でベルト返上って形になってしまって。僕たちが取る前も返上で、決定戦やって取ったんで。カルマじゃないですけど。一旦、KO-Dタッグの夢はその場で終わってしまったんですよね。


勝俣 めちゃくちゃ悔しかったすよ。これからMAOともっともっとやりたいことだってあったし、もっともっと行けると思ってたんで。私の欠場でベルト返上することになって。試合終わって控室戻ったときに『俺もう折れてるかも。ごめん、ベルト返上することになるかもしれない』って。


MAO 足を折った時の試合、セコンドついてて。僕がたぶん誰よりも早く折れたなって。


勝俣 気づいてくれた


MAO 試合もなんとか瞬馬は勝ったけども。でも確実に折れてるんすよね。僕はその瞬間にKO-Dタッグ返上まで考えたんですよ。残酷なようですけど、僕けっこう現実主義なんで。速攻現実見ちゃうんですよ。瞬馬を励ましつつも、これKO-Dタッグ絶対返上だなって思ってて。でも、それはそれでしょうがないし。また時が来たら頑張ればいいし。


勝俣 ホントそんな声かけてくれたから、またこのタイミングで挑戦表明したっていうのは、僕たちもシングルでね。復帰してからエクストリーム取って。MAOちゃんも11回の防衛。


MAO 瞬馬の欠場中もサウナカミーナ分裂騒動みたいなものもありつつ、結構バタバタしてたんですけど。瞬馬も復帰してエクストリーム取って、僕もユニバーサルをずっとやってきて。お互いシングルで集中できる期間があったし、また、しゅんまおで組むって決めてたのは、瞬馬の調子が戻ったらすぐにでもやりたかったんですけど、それはそれで、タッグの方も違うKO-Dタッグ戦線が始まってたし。


勝俣 上野とTo-yが挑戦したりね。


MAO 次、始まってたんで。次にしゅんまおで挑戦するときはこれは一個切り札として取っておけるって思ったんですよ。それを使うのはサウナカミーナが何かピンチの時とか団体をグッと盛り上げなきゃいけないとき用のカードとして僕は取っておいたんですけど。この間の後楽園ホールで上野勇希が青木真也に負けてKO-D無差別級を落としたっていう時だったんで、切るかって感じですよね。やっぱりDDTの団体としてもショックな出来事だろうし、サウナカミーナとしてもピンチな訳ですよ。だから、使い時として良い切り札を切る時が来たなと思ってそのカードを僕は選んで、KO-Dタッグを狙いに行くっていう今回のしゅんまおの挑戦ですね。


――MAO選手も9・8名古屋でユニバーサル王座から陥落してしまいました。


MAO そうですね。そういう状態なんでタッグに集中しがいがあるっていうか。まだまだいつどこもあるなかで瞬馬はエクストリーム持ち続けてるんで。3人でシングルチャンピオンになってて、最後に残ったのは瞬馬なんで。エクストリームももちろんサポートするんですけど、これでKO-Dタッグ取って2冠王者にして欠場してた分をめちゃめちゃ忙しくしてさせてやろうかなって気持ちですね(笑)


勝俣 (笑)。


――勝俣選手は返上したエクストリームは取り戻したので次はタッグ?


勝俣 うん、やっぱりね。


MAO MAOに申し訳ない気持ちがあると思うんで。


勝俣 もちろん、もちろん。絶対にKO-Dタッグはやらないといけないなと思ってたので。


MAO ホント青春だったよね。常に僕たち一緒にいるんで。組んで何年も経って。何年経ってるんだろう。7、8年一緒に組んでて。ちゃんとタッグをやってきたなかで前回のKO-Dタッグ戴冠っていうのは全ての集大成だったし。2人で駆け抜けてるのがホントに気持ちよくて。めちゃめちゃ今、輝いてるなって思ったんすよ。またちょっとあの夢を見れるのかなって思ったらKO-Dタッグ取って。


勝俣 続きをね


MAO 勢いのあったしゅんまおを皆に見せたいって感じですね


――チャンピオンチームについては?


MAO もう全く敵だと思ってないですね。シャーデンフロイデ・インターナショナルってくくりですけど。しゅんまおのライバルはCDKしかないんで。もちろんクリスは良いライバルですけど。僕、クリス&正田組が強いとは1㎜も思ってないです。クリス&高梨は最強ですよ。もう10回やったら5回勝って5回負けるって感じですね。けどクリス&正田だったら全然負ける気はしないです。


――正田選手は最近勢いがある気がしますが?


MAO 僕から見たら表面だけですね。シャーデンの上澄みの部分だけをかすめとってだけなんで深みはないです。マサさんみたいな裏付けされたテクニックとクリスのテクニックが混ざって生まれてくる不可解なものっていうのはないと思うので。僕たちのライバルはCDKだけです。


――それではベルトも余裕で取れそう?


MAO 余裕とは思わないです。常にしゅんまおの戴冠から防衛までどの試合もキツかったし。


勝俣 キツかったなあ。


MAO 今だってしゅんまおでいっぱい試合してるけど全部キツいんで(笑)。余裕で勝つことはまずないんですけど。常にギリギリの闘いで。僕たちギリギリで生きてるんで。REAL FACEなんすよ(笑)。ギリギリで勝ち切ることに関しては僕たち絶対強いんで。


勝俣 そうだね。


MAO またあの日の続きをあの時の止まった針を動かそうって。


勝俣 輝こう。しゅんまおで取り戻そう、あの青春を。


MAO しゅんまおがまた輝くんで。しかも突っ走るから、とにかくみんな、置いてかれないように頑張ってください。


勝俣 このDDT、KO-Dタッグと言えばしゅんまお。それぐらいになるように僕たち頑張りますから応援よろしくお願いします!
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