変形性ヒザ関節症のため、2月22日に両人工ヒザ関節置換術を受け、長期欠場中の大仁田厚が7月13日に東京・新木場1stRINGで開催する「大仁田厚デビュー45周年記念大会」で5カ月ぶりに復帰することが決まった。
大仁田厚は1973年、全日本プロレスに入門。ジャイアント馬場の付き人を経て、1982年、NWAインターナショナル世界Jr.ヘビー級王座に就く。1989年、自らの団体FMWを旗揚げ。川崎球場や西宮球場などの大会場で大掛かりなデスマッチを開催し続けて「涙のカリスマ」や「デスマッチの教祖」の異名で知られている。
手術から2カ月が経つが、現在もなお両ヒザの腫れはなかなか引かない様子の大仁田。それでも、大仁田は担当医の“全治4カ月”との診断を信じ、7月復帰を決めた。
大仁田は「恥ずかしながら蘇ります。紆余曲折の末、4月14日でデビュー45周年を迎えました。今思うのは、『素直にボクはプロレスが好きだな』ということ。まだ両ヒザの腫れはあるけど、目標を定めないと、リハビリにも力が入らないので、復帰戦を決めました。ファンのみんなには、7月13日にリングに立って、『あきらめなければ夢はかなう』ということを伝えたい。あと3カ月弱、リハビリをがんばります」と意欲を見せた。
大仁田とダミアン666
また、大仁田は10月に、メキシコ史上初の電流爆破デスマッチが内定したことも明らかにした。
4月上旬、大仁田はGCW(ゲーム・チェンジャー・レスリング)の招きで渡米し、ニューヨークでサイン会、撮影会をおこなったが、その際、かつてFMWの常連外国人選手として活躍したダミアン666と再会し、会談をもった。
現在ダミアンはメキシコの新興団体「ザ・クラッシュ」でブッカーを担当しているが、同団体では大仁田を招へいし、同国初の電流爆破戦の実現を熱望。スケジュール等を調整した結果、10月中の開催で内定した。
大仁田は「初期のFMWで活躍してくれたダミアン選手から、オファーを受けては断れない。82年に米ノースカロライナ州シャーロッテでチャボ・ゲレロ選手から、NWAインターナショナル・ジュニアヘビー級王座を獲った後、メキシコでサングレ・チカナ選手とベルトを懸けて戦った。ボクの45周年の歴史のうえで、メキシコは切り離せない国。そのメキシコで45周年記念イヤーに、電流爆破をやれるのは感慨深い」と話した。
なお、オファーがありながら、手術による長期欠場で延期となっていた英国や豪州での電流爆破戦も今後、交渉を再開する予定で、復帰後は今年のテーマとしていた「電流爆破世界ツアー」を敢行することになりそうだ。
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