女子プロレス団体「アイスリボン」にとって約4年ぶりの名古屋上陸となる愛知・名古屋ダイアモンドホール大会が1月27日に開催される。そんな重要な大会のメインイベントは、インターナショナル・リボンタッグ選手権試合で、テキーラ沙弥&ジュリアのバーニング・ロウを王者・弓李&尾﨑妹加のGEKOKU娘(げこくじょう)が迎え撃つ一戦だ。
GEKOKU娘は中学時代にプロレスデビューした弓李と、高校時代にウエイト・リフティング全国3度優勝の実績を誇るパワーファイター、妹加のタッグチームで、間もなく結成2年目に突入。昨年はアイドル活動もスタートさせ、CDデビューも果たすなど独自の活動を展開。そして同年大みそかに悲願のリボンタッグ初戴冠を果たした。
だが、2019年は年頭から波に乗りきれず、黒星を喫する試合も。リング外ではテキーラ&ジュリアからSNSなどで王者としてのスタンスを痛烈批判されるなど厳しいチャンピオンロードを余儀なくされている。…が、当の本人たちは相変わらず。熱くて激しいタイトル戦を望む一方で、発する言葉はユルさ満載。挑戦者が聞いたらまたカリカリしそうな言葉が満載なリボンタッグ王者〝GEKOKU娘〟弓李&妹加のインタビューをお届けする。
――アイスリボンとしては4年ぶりの開催となる1・27名古屋大会でリボンタッグ王者・弓李選手&尾﨑選手のGEKOKU娘は、テキーラ沙弥&ジュリアのバーニング・ロウを挑戦者に迎えて初防衛戦をおこないます。
弓李&妹加 はい!
――ただタイトル戦が決まってからというもの、リング上に加えて、SNSなどでかなり痛烈に、しかもグイグイ挑発されていますが?
弓李 う~ん…キュウ的にグイグイこられるの、そんな好きじゃなくて。
妹加 そうなの?(苦笑)。でも私たちも(挑戦者のとき)けっこうグイグイいってましたよ?
弓李 自分のこと棚に上げる系女子だから。コッチはグイグイいってもいいの。
――勝手ですね(苦笑)。追いかけるのはいいけど、追いかけられると戸惑っちゃうみたいな感じですか?
弓李 あー、そういう感じです。
――蛇足ですが、恋愛でもそんな感じなんですか?
弓李 あ、そんな感じです。
妹加 追いかけられるより追いかけたいと。
――追いかけてこられちゃうと…。
弓李 わ、わ、わって(笑)。
――わ、わ、わのニュアンスがよくわかりませんが(苦笑)、GEKOKU娘のおふたりは昨年大みそか後楽園ホール大会でリボンタッグ王座初戴冠。見方を変えれば、つまりチャンピオンとしての経験もあまりないわけです。GEKOKU娘は2017年3月のタッグ結成以来、ずっと追いかける立場でしたし。
妹加 そうなんです。追いかけられ慣れてないので。でも、(試合で)バチバチ、アツくやり合いたい!っていう気持ちはありますから!
――名古屋で闘うバーニング・ロウとその思いは同じだと。
妹加 はい。
弓李 でも初めての防衛戦なのに、クセ者じゃん。
妹加 イロモノというか、正統派っていう感じじゃないというか。
――正統派じゃない?
妹加 例えば世羅さん、ユキさんだったらアジュール・レボリューション! ババン!みたいな。
弓李 ババン!
――ババン!(苦笑)でも、これはなんとなくニュアンスがつかめます。
妹加 わかりますよね?(バーニング・ロウは)まだタッグとしてドッシリした印象がないというか。
――挑戦者組はタッグを組み始めて、まだ日が浅いですからね。
妹加 どういう色のタッグかって、あんまり見えないじゃないですか。勢いがあるなっていうのはわかりますけど。
――ただ、その勢いに飲みこまれて1・5横浜で弓李選手が、1・19道場マッチでは妹加選手がテキーラ沙弥選手のグランマエスト・デ・テキーラ(変型キドクラッチ)を食らってピンフォール負けを喫してしまいました。
弓李 (横浜は)鼻が空まで伸びてました。
――昨年大みそかにベルトを取ったことでテングになっていたと?
妹加 嬉しすぎて、ちょっと浮かれてしまいましたね。
弓李 はい。
――そういう意味ではもう油断はないと。ただ、その敗戦以降ですよね、おふたりの姿勢や態度に関してSNSなどでガンガン噛みつかれるようになったのは。
妹加 私、2つ思ったことがあって。一個は図星というか、確かにチャンピオンらしいことは何ひとつしてなかったなって思うところ。もう一個は、そんなのSNSで言ってこないで、リングで言ってきたらいいのにって。SNSって、なんかまどろっこしいなって。直接言ったほうが相手の顔も見えるし、その時の感情とかも出ていいかなって思うんですよ。最初にも言いましたけど、私たちだってバチバチとした試合、アツい闘いはしたいんです。でも、SNSでやり合ってても口ケンカになるだけというか。
――テキーラさん&ジュリアさんはチャレンジャーじゃないですか。しかもジュリアさんに至ってはベルト初挑戦です。どんな形でもいいから、タイトルマッチに火をつけて盛り上げてやろう!と意気込みの現れなのかなとは僕は思いましたけどね。
妹加 あー、なるほど。ここまで言わないとアナタたち火がつかないでしょ?とか思ってるんですかね?
――可能性はあると思います。
妹加 私たちだってタイトル戦を盛り上げた気持ちはあるし、バチバチやりたいたいけど、でも、なんかちょっと方向性が違うなっていう気はしてます。
――ただ方向性がどうのこうの言ってるあいだに、今度は1・19道場マッチで妹加選手が3カウントをとられてしまいましたが?
妹加 そうなんですよねぇ。もうホントこっちも負けてらんねぇよ!って感じですよね。(名古屋では)ガンガンいくしかないなって。(弓李のほうを見て)……キュウさん、全然しゃべってないじゃないですか!
弓李 (無言でうなずく)
妹加 これ取材ですよ!(苦笑) しゃべらないと(無言でうなずく)とか書かれちゃいますよ。
――せっかくですから、ビシッと言葉を残しましょう!
弓李 (バーニング・ロウの指摘は)その通りだなと思うところはあったんです。発信しないとか、普段からツイッターでつぶやいたりもしないし。自分から営業に行くとかもないし。その通りだなとは…。
――思うけども?
妹加 そのぶん?
弓李 …そのぶん、キュウは頑張って人生、生きてる。そのぶん、試合でお客さんを笑顔にさせる。
妹加 本来はそうですもんね。SNSで口ケンカしたりとかじゃなくて、リングの上で輝いていて、見てくれるお客さんをハッピーにさせればいい。お客さんには営業とか裏側の仕事は別に見せなくてもいいと思うし。もちろんそういうのが大事だってことは十分わかってます。でも、そういうのが苦手な私たちみたいな人もいると思うし、だったらリングで輝くことだって。そういうことですよね。
弓李 パチパチパチ!
妹加 (記者に対して)っていう感じで、うまいこと書いといてくださいね!
――そこもちゃんと書いておきます(笑)。
弓李 ハハハ!
妹加 ダメですよ!(苦笑) 向こうはこっちのコメントとかすごいしっかり読んで、突っ込んでくるんですから!
――これは個人的な見解ですけど、テキーラ&ジュリア組にバシバシ突っ込まれても、GEKOKU娘はGEKOKU娘を貫いていいと思いますよ。ちょっとユルくて、ホンワカしてて、口下手で不器用かもしれないけど、ほかのチームにはできない形でプロレスでハッピーをクリエイトしようとしてるわけですから。みんながみんな同じカラーのタッグチームじゃ面白くないですし。
妹加 あー、なるほど。
弓李 ほらー。
妹加 確かに私たちは一応アイドルをやっていたし、明るく元気にお客様に笑顔を届けるタッグみたいな感じではあるので。バチバチもするんですけど、普段からはできないので。何かキッカケがないと私たち覚醒しないので。
弓李 フフフ。でも、キュウは妹加ちゃんに何かがあったら(覚醒する)。
――確かにアクトレスガールズとの闘いでもそうでしたね。1・27名古屋でも挑戦者チームが尾﨑さん狙いでガンガンきて、パートナーが攻め込まれようものなら弓李選手は覚醒しそうですか?
弓李 かもしれない。
――尾﨑さんも覚醒したパートナーを見たくないですか?
妹加 そうですね。たまに見せてくれるんですけどね、今日の弓李は違うぞ! カッコいいな!みたいな。
――じゃあ名古屋は尾﨑さんが前面に出て…?
尾﨑 私が全部引き受けて、ピンチの時に助けて、弓李ーっ!って言ったら…。
弓李 ドラゴンリングイン!って助けに入る。
妹加 ドラゴンリングインなんてできるの?
弓李 ……。
――ここまで言ったんですから、やってくれますよ!
妹加 弓李さんがドラゴンリングインするんで、皆さん見に来てくださいね!(笑)
弓李 練習しておきますっ!☆
――このインタビュー、また突っ込まれそうな気もしますけど、気にせずドンドンいきましょう! とにかく名古屋のV1戦でしっかり見せて、結果を出すと?
弓李 やってやろう!っていう気持ちは十分にありますし、決着をつけるのは最終的にリング上なので。だから自分は、SNSはマイペースでいいと思うし、リング上では別人格みたいなのが出ると思うし。逆に(バーニング・ロウこそ)SNSの勢いをちゃんと名古屋のリングで出せるの? ソッチこそ口だけなんじゃないの?って。
妹加 頼もしい!
弓李 キュウはやればできる子だから(ドヤッ)。妹加ちゃんがいたから(ベルトを)取れたってし、今回も妹加ちゃんがいるから、イケる!と思います。
妹加 コッチのほうがタッグ歴は長いし、試合数も多いし。そこは自信がありますから。
――GEKOKU娘は悔しい思いもしてきてますしね。そういう意味では初防衛の自信があるのでは?
妹加 する!っていうか、しなきゃダメだな!って。だって、らぶっちゃからせっかくベルトを取ったのに、防衛もできずにいるようじゃ、らぶっちゃにも申し訳ないし。私は絶対に防衛したいですね。防衛します!
弓李 はい!
――ちなみに名古屋で防衛したあとのプランは何かありますか?
弓李 基本はいままでと変わらないです。お客さんを笑顔にさせたい、楽しませていきたい。それは変わらないし、変えたくもない。チャンピオンであっても楽しませたい。
――根っこの部分は変わらないと。
弓李 かなって。変えたくないなって思います。全然話が変わるんですけど、こないだ成人式があったんです。
――ホントに変わりますね(苦笑)。弓李選手は新成人でしたよね?
弓李 はい。その時、プロレス好きな友だちがいて、その人たちから『ベルトおめでとう』とか言ってもらえたり、ツイッターもフォローしてもらえて。プロレス知らない友だちからも、ベルトおめでとう!って(言ってもらえた)。自分、中3の夏休みにプロレスラーデビューしてるんですけど、それを覚えててくれたのがすごいうれしかったし、プロレスに興味がない子が自分のことを見てくれてるっていうのがすごいうれしくて。もっと頑張らなきゃって。
――同世代の子たちに届けられるような試合もしていかなきゃいけませんね!
弓李 はい。自分の末妹がいま小6、12歳なんですけど、同世代からそこら辺とかまで届けられたらなって。
妹加 私は役者と並行してプロレスやっていて、役者仲間とかお世話になってる人とかに『プロレスやってるんでしょ?』みたいなことを最近になって、けっこう言われるようになって。アイスリボンには(妹加と同じように役者をやっている)りさちゃん(世羅りさ)がいて、藤本さんとか都さんももともとは芸能じゃないですか。そういうプロレスとは違う業界も全部ひっくるめてもっともっと認知させて、アイスリボンを広めていけたらなって思います。
――アイドルユニット、GEKOKU☆娘としての活動もその一環なんですか?
妹加 はい、だからアイドルもしてるし、演劇業界しか携わってなかった人にもプロレスの存在をより親しみを持ってもらえてると思うので。もっともっと広いジャンルにプロレスが届けば、藤本さんが言ってる女子プロレス全盛期に戻すっていう力にもなると思うし。
(テキーラ&ジュリアのようにプロレス専業でやるのも)もちろん大変だし、すごいことだと思うけど、アイドルとか音楽って分母がすごく大きいじゃないですか。(音楽業界的には)ちょっとした話題かもしれないけど、プロレスで考えたらすごいたくさんの人に知ってもらえると思うので。そういう意味で、私と弓李さんだからできるやり方で、もっともっと広めていけたらいいなって。
――兼業OKがアイスのウリでもありますしね。
妹加 そうだと思います。それを生かした活動をもっとやっていきたいと思います。
――そのためにもリボンタッグのベルトを持っていたほうが、アイコンとしてわかりやすいと思います。
妹加 はい! 兼業でもベルトは取れるんだし、アツい試合をして防衛できるんだよ!っていうのを見せたいです。アイスリボンの若い世代にはこんな選手がいるんだよ!っていうのを知っていただけるいい機会だと思うので。1月27日、名古屋で私たちはしっかり防衛して、そういう姿を見せていきたいと思います。ね、キュウさん?
弓李 う、うん。
妹加 ちょっと!(苦笑)
弓李 がんばります!(笑)
「名古屋リボン2019」
★1月27日(日)愛知・ダイアモンドホール(12:00)
〔対戦カード〕
⑥インターナショナルリボンタッグ選手権試合(20分1本勝負)
<王者組>弓李&尾崎妹加vsテキーラ沙弥&ジュリア<挑戦者組>
⑤水波綾vs藤田あかね
④藤本つかさvs鈴季すず
③雪妃真矢&世羅りさvs松屋うの&高瀬みゆき
②松本都vs植木嵩行
①星ハム子&トトロさつきvs宮城もち&つくし
〔入場料金〕
最前列7000円(完売)、特別RS6000円、RS5000円、指定席4000円、2階最前列5000円、2階指定席4000円、昼夜通し券8000円(夜の大日本との通し券) ※当日は各500円増し。また1ドリンク代として別途500円必要。詳しくはアイスリボンの公式ホームページを参照。
http://iceribbon.com/
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