close

2024-11-20

KO-Dタッグ挑戦の高鹿佑也、バーニングでのベルト戴冠に意気込みも遠藤からは「最近、一緒にトレーニングやってない」と暴露!?

バーニングの特攻隊長としてイキのいいファイトを見せてきた高鹿佑也。思うような結果を残せずもがく日々が続いたが、10・30豊洲大会でKO-Dタッグ王者の勝俣瞬馬からフォール勝ちを奪い、11・23後楽園でのタッグ王座挑戦をつかみ取った。絶好のチャンスに万全の体勢と思いきや、パートナーの遠藤哲哉には懸念があるようで…

――高鹿選手にとっては初のKO-Dタッグ挑戦です。


高鹿 そうっすね。KO-Dタッグ挑戦もそうなんですけど、遠藤さんと、何か挑戦するっていうのが初めてで。バーニングに入ってもう3年近く経つんですけど、そうして遠藤さんと何か形のあるものに挑戦できるっていうのは、自分としてはすごく嬉しいなと思いますし、とんでもないチャンスだなと思うんで。このチャンスをものにしたいなと思ってます。

――遠藤選手は飯野選手ともタッグベルトを保持していましたが、バーニングの若手である高鹿選手と挑戦することについては?

遠藤 僕がバーニングを小橋さんから譲り受けて、第4次ですかね、今のバーニングをやるって時に結成するメンバー、最初のメンバーで高鹿を選んだっていうのは、彼は練習も見てる限りは頑張ってるし。でも、他の同期の子たち、小嶋(To-y)とか石田とかに比べると、まだチャンスをつかみ切れてないっていうところがあって。そういうのもあって彼を選んだんですね。

 同じユニットでやっていくにあたって、僕の中では後輩を育てる、プロレスラーとして1段階も2段階も上に行かせてあげたいっていう気持ちがあったんですけど、なかなかそれをさせてあげることができなくて。今回のKO-Dタッグ挑戦というのは、彼が自分でつかみ取った結果なので、僕がどうこうしなくてもちゃんと成長してきているんだなっていうのは、すごく実感しましたね。
 まあ、けっこう一緒に練習とかしてきても、あんまり褒めすぎると調子に乗るのは分かってるんでこの辺にしますけど(笑)。

 あとは、そうですね、これが終わりじゃなくて、ここからベルトを取って防衛を続けていくことによって、成長していける、成長につながると思うので。僕自身もそうだし、高鹿も。ここであらためて気を引き締め直して。はい。11月23日、後楽園のリングに立ちたいと思います。

――同世代への思いというのは。

高鹿 岡谷さんや小嶋さんがアジアタッグ巻いたり、 石田がKO-D6人タッグを取ったり。それを見てることしかできなかった自分がすごく悔しかったですし。練習はやってきたつもりではあったんですけど、やっぱりそれが結果に繋げられてなかったなっていうのもあって。でもああやって勝ったことで、勢いで挑戦させろって言いましたけど。でもやっぱりそのKO-Dタッグ、遠い存在だと思ってたんですけどチャンスを掴み取ることができたわけで。この手の届くところまで来たっていう感じですね。

――豊洲大会では勝俣選手から勝利し、すぐに挑戦表明しました。

高鹿 普段から結果残したいとはずっと思っていたんで。勝った瞬間にこれいけるんじゃないかと。

――'24年は初のタイトルとなるKO-D10人タッグも獲得されましたが?

高鹿 10人タッグもキャリア初めてのベルトなんですごく嬉しかったし。でもやっぱりバーニングでお世話になってるんで、やっぱりバーニングでベルトを取りたいっていうのはあって。秋山さんがいらっしゃったときに岡田さんと3人で6人タッグに挑戦したことはあったんですけど。トレーニングとか練習を世話になってる遠藤さんと挑戦したことはなかったので。タッグは遠藤さんと飯野さん2人で巻かれたり、飯野さんは今年ユニバーサルも巻いていて。岡田さんも今、欠場中ですけど、僕がもっとしっかりしなきゃいけないなと思うんで、今回必ず取りたいなと。

――遠藤選手のKO-Dタッグ初戴冠は今から10年前、'24年9・28後楽園で竹下(現KONOSUKE TAKESHITA)選手と組んで“ゴールデン・ラヴァーズ”飯伏幸太&ケニー・オメガ組から勝利したときでした。

遠藤 僕はあの頃はもう何も考えずに必死でしたね。対戦相手の飯伏選手、ケニー選手はもちろんビッグネーム。それで、隣にいるのが今AEWで大活躍してる竹下幸之介。だから、もう自分は周りについていくのが必死で何も考えられなかったです。そう考えると、今の高鹿っていうのは、周りのこともちゃんと見れてるし当時の僕よりも、自立してるというか。なので、僕も支えるんですけど、でもお互いに支え合って試合ができるのかなって感じますね。

――会場もあの時と同じ後楽園ホールです。

遠藤 個人的に後楽園ホールっていうのがすごく試合をしやすい会場で。竹下と60分やったりとかデビュー戦も後楽園ホールでしたし。自分の中ではいい印象、イメージがある会場ではあるんですけど。
 ただね、ひとつ懸念点があるとすれば、ここ最近ね、高鹿がトレーニング、全然声かけてこないっていう。たぶん2カ月ぐらい一緒にやってないんですよ!

――そうなんですか、高鹿選手?

高鹿 いやいやいや。言い訳じゃないんですけど、意図があってと言いますか。遠藤さんにトレーニングをお世話になってきて、自分の中でやることもある程度はっきりしてきた中で。今までは遠藤さんについていってただただ言われるままにやってお客さんから『体おっきくなったね』って言われるようになったんですけど。
 もっと強くなるには、自分で考えてトレーニングとかもやって負けない強度でできるようにしなきゃなっていうのはあって。ちょっと最近ずっと1人でやってます。

遠藤 すごいね。屁理屈がうまい。

高鹿 ホントなんですよ!

遠藤 あたかも正論のように言ってますけども。

高鹿 違うんすよ(笑)。決めたときにはやっぱりそう言われるかなっていうのがあったんですけど。やっぱり自分でもう1個強くなるために。

遠藤 仮にそれが高鹿の本意だとしても。タッグで挑戦する前に、成長を僕が知らないとダメじゃん。

――確かにそうですね。

高鹿 (合同トレーニング)やりましょう!

遠藤 でも、俺ね、ちょっと白石に帰るからやるタイミングないかもしんない。

高鹿 ヤバいですね…。どうにか道場とかで時間を見つけてやりましょう。

――試合の日に高鹿選手の成長がわかる可能性も?

遠藤 そうですね。でも、もしそうだとしたら、勝たないと認められないですね。その成長っていうのは。中澤さんみたいに負けたけど、でも僕頑張りましたよねっていうのは僕は認めないんで(笑)。もちろん僕も勝てるように自分の実力を全て発揮しますけど。成長した姿を僕にもそうだし、会場に来るお客さんにも見せてくれるっていうのを期待したいですね。

――チャンピオンチームはDDTトップの2人です。

高鹿 僕が練習生の時からあのお2人のタッグワークとかも独特な雰囲気というか、あまり他では見ない動きするなっていうのはあるので。そこに変に合わせようとしちゃったら飲み込まれちゃうんで。もう完全に相手のペースになっちゃうので。
 僕たちは僕たちで、連係技とか闘い方があるんで。そこでしっかり対策していけば、あとはもう僕が。遠藤さんはもちろんKO-Dタッグも無差別も巻いている方なので。僕の頑張り次第でこのベルト取れるか取れないかだと思いますね。
 
――最後に意気込みをどうぞ。

遠藤 高鹿とベルトを取ることによって、今のバーニングっていうのは完成すると思うので。バーニング立ち上げて3年ぐらい経ちますけど、それまで応援してくれた皆さん、そしてバーニングの名前を使わせていただいた小橋さん。支えてくれる全ての人に感謝。そしてこの母なる大地に感謝をし、毎日空にお祈りを届けながら11月23日を迎えたいと思います。

高鹿 どうしたんすか!?

――気を取り直して高鹿選手は?

高鹿 僕もデビューした地である後楽園ホールで。実はタイトルマッチの2日前が誕生日なので。自分への誕生日プレゼントも兼ねて、今回ベルトを取って、最高のバースデー、最高の1年の締めくくりにしたいなと思ってるんで頑張ります。

遠藤 いいねえ、その自己中心的な感じ。それでこそ高鹿佑也だよね、やっぱ。ファンの人がとかじゃなくて。

高鹿 (苦笑)。頑張ります! なので応援してください!

遠藤 自分第一。これプロレスラーとして大事なの。僕には足りないところを彼は持っているんで。僕は褒めていますから。いい意味で。試合でそれが出れば、必ずベルト取れると思います。

高鹿 ありがとうございます(笑)。頑張ります!
タグ:

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事



RELATED関連する記事