close

2017-06-15

“炎の飛龍”藤波辰爾デビュー45周年パーティーが報じられなかった理由

SHARE

  • twitter
  • facebook
  • line

藤波辰爾デビュー45周年記念パーティーが報じられていない謎を当日の参加者で数少ないプロレス関係者の一人として綴ったコラム。

まずは予想外のパーティースタイルに焦る

 6月9日(金)午後7時から都内のある高級ホテルにおいて「藤波辰爾デビュー45周年&PWHF殿堂入りパーティー」が開催されたことを知るプロレス関係者は意外なほど少ない。
 藤波辰爾といえば日本プロレス界が誇るレジェンドレスラーで現在もマットに上がり続ける数少ない選手の一人。その知名度はプロレス界にとどまらず、広く世間一般にも届いている。そんなレジェンドの記念パーティーの招待状が届いたので当然のように出席してきた。
 しかし、大変失礼なことにその日は仕事の関係で開始時間には間に合わず遅刻。それでもこうしたパーティーはほとんどが立食。藤波クラスともなれば大勢の出席者が予想されるため、遅刻しても自然に紛れ込むことができると甘い考えでいた。
 ところが………。

予想外に立食ではなく、まるで結婚披露宴のようなパーティー会場

上の写真のように会場は立食スタイルではなく、出席者一人一人に席が用意されている結婚式の披露宴スタイル。これは遅刻して入っていくのは非常に気まずい。その気まずさに気付いたのは受付。名前を書くと受付にいた藤波の長女から「C」と書かれた札を渡される。
 頭の中に浮かぶ?マーク。
 しばしの沈黙のあと気づく。「C」とは自分のテーブルのことか!と。これは入りにくいなと思ったものの、扉を開けるとすでに歓談タイム。この間隙をついて自分の席までさり気なく歩を進めようと思ったものの、藤波家のおもてなしは容赦ない。息子でプロレスラーでもあるLEONAがわざわざ席まで案内してくれた。当然遅刻してきたのはバレバレ。
 それでも丁寧に礼を述べてくれるLEONAに恐縮しつつ席に着いて気づく。分不相応な上座だ、と。同じテーブルにいるのは年上、というかかなり目上と思われる人たちばかり。会話は……皆無。
 さらに気づく。このパーティー、プロレス関係者がほとんどいない! プロレスラーにいたっては藤波の団体・ドラディション所属の長井満也だけ!! プロレス関係者がほとんどいないのだから、このパーティーが報道されることがないのは当然というわけだ。ここまで大規模なパーティーを開いて、それを広く知らしめないあたりには藤波辰爾の大物ぶりを痛感せざるを得ない。

そして予想外のゲストに驚く

 沈黙のまま運ばれてくる食事を食べつつ、スクリーンに映る藤波の試合を見る。そしてパーティー終盤、来賓たちのあいさつが始まるもプロレス関係者ではないので知らない人ばかり……と思っていたら知っている、というか見たことのある夫婦が壇上に立った。

テレビでおなじみの中尾彬と池波志乃は藤波と40年来の付き合いだという。2人があいさつで紹介されると場内はどよめき

 なんと俳優の中尾彬と池波志乃の夫婦が登場。これには藤波取材歴の長い私もかなり驚いた。プロレス界以外にも顔の広い藤波ではあるが、こんなコネクションももっていたとは。恐るべしドラゴンの45年!!
 あらためて遅刻した無礼をお詫びするとともに藤波辰爾というプロレスラーのすごさを伝えたくて、このコラムを書いた次第。と同時に50周年パーティーにももし招待していただけるのであれば、遅刻はしないで行くことをここに誓います。(湯沢)

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事