アディダス ソーラーブーストシリーズは 初マラソン挑戦者の新定番となるか

アディダスから新しいランニングシューズのシリーズが登場する。SolarBOOST（ソーラーブースト）、SolarGLIDE（ソーラーグライド）、SolarDRIVE（ソーラードライブ）という３足で構成されるソーラーブーストシリーズは、５月18日にアディダス オンラインショップで先行発売され、６月１日から全国のアディダス取扱店で順次発売される。

ビギナーランナーがシューズに求めること

「毎年、初めてマラソンに挑戦する人たちが大勢います。その人たちが安心して使えるシューズとして開発したのが、ソーラーブーストを筆頭とするソーラーブーストシリーズです」　

　アディダスジャパンのランニング担当の松本大さんは、ソーラーシリーズが、初めてランニングを始める人、初めてマラソンに挑む人の定番モデルにしたいと力強く語る。

　初めてランニングを始める人や初めてマラソンを走る人がシューズに求めることは何か。その答えが、ソーラーシリーズの機能として示されている。それは以下の６つに集約されるだろう。

１　衝撃吸収性
２　着地安定性
３　軽量
４　推進力と反発性
５　フィット感とサポート性
６　スタイリング

　衝撃吸収性と着地安定性は二律背反だ。衝撃を吸収しようとして柔らかい素材を使うと着地安定性が損なわれる。ソーラーシリーズでは、高い衝撃吸収性を誇るブーストフォームで着地衝撃を吸収する。さらに、ミッドソールに内蔵されたソーラーエナジーレールやトルションバーによって、着地安定性を高めている。

　高反発が特徴のブーストフォームが、着地衝撃を推進力に変換する。さらに高いグリップ力を有するコンチネンタルラバーで作られたアウトソールが、ロスを抑えて推進力をサポートする。

　注目すべきはフィットの部分だ。最上級のソーラー ブーストのサイドパネルは、テーラードファイバープレースメントという新しい手法で作られている。 テーラードファイバープレースメントは、何重にもレイヤードされたメッシュに熱を加えてパネルのようして、中足部をしっかりとサポートする。ストレッチ性に優れ、シューズの軽量化にも貢献している。

「ランニングシューズをさらに良いものにするために、これまでとは違った“挑戦”をしなければならないと感じていました。そこで、全てのランナーに軽さ、サポート性、快適性を提供するために、私たちはNASA エンジニアリング（航空宇宙産業）からインスピレーションを得て、正確な製造技術である“テーラードファイバープレースメント”と出会ったのです。私たちはこれをミッドソールのBOOST™フォーム、エナジーレールと組み合わせて最適化することで、アディダスランニング史上、最もテクニカルなシルエットを設計することができました」

　アディダスランニングカテゴリーのシニアプロダクトマネージャーであるクリス・エクマンの言葉からは、革新的なテクノロジーに対する自信がにじみ出る。

　ソーラーグライドとソーラードライブのサイドパネルはテーラードファイバープレースメントではないが、靴ひもの穴と連係されている。靴ひもを結ぶことによって中足部をサイドからサポートするので、着地による横ブレを効果的に防ぐ。

ビギナーランナーに必要なのは自信

　初めて走り始める人、あるいは初めてマラソンの完走を目指そうという人にとって重要なのは、ランを継続すること。継続するためには、「このシューズなら安心して走れる」ということだけではない。「このシューズなら楽しく走れる」というモチベーションだ。そのなかには、「カッコいい」「かわいい」というデザインも大きく影響する。

　ソーラーブーストはもちろん、ソーラーグライドもソーラードライブも、シンプルで飽きのこないデザインが特徴だ。走ることはつらいものではなく、楽しいものになるという感覚をこのシューズなら呼び起こしてくれるはずだ。継続することが自信を生むことは、多くの先輩ランナーが経験してきている。

　ビギナーランナーが望む機能を備え、走るモチベーションを上げるソーラーブーストシリーズは、走り始めるランナーの定番モデルになる可能性を十分に有している。

SolarBOOST（ソーラーブースト）

SolarBOOST　メンズ：22cm~33cm ／ ウィメンズ22cm～29cm
約305g（27cm）　￥17,000（税別）

SolarGLIDE（ソーラーグライド）

SolarGLIDE メンズ：24.5cm~33cm ／ ウィメンズ22cm～29cm
約306g（27cm）　￥13,000（税別）

SolarDRIVE（ソーラードライブ）

SolarDRIVE メンズ：22~32cm ／ ウィメンズ22cm～26cm
約318g（27cm）　￥11,000（税別）