ボストンマラソン2018 極寒でも盛り上がる沿道

川内優輝選手の優勝で持ち上がった122回めのボストンマラソン。雨、風、そして低温という悪条件ではあったが、沿道からは多くの観衆が声援を送った。その様子を動画で紹介する。

　車椅子のスタート前。ランナーよりも強い風を受ける車椅子の選手たちは、完全防寒スタイルだった。

　ボストンマラソンはウエーブスタート。車椅子、女子のエリートのあと、男子のエリートとともにWAVE 1の選手たちが走り出す。

　WAVE2のランナーたち。スタート直後はかなりの下り坂。５kmまではほぼ下っているので、ここで脚を使わないことが、好記録への鍵となる。

　ボストンマラソン名物のウエズリーカレッジの応援。ヒラリー・クリントン元国務長官の母校で、超名門女子大。悪天候にも関わらず、「KISS ME!」のボードを掲げて声援を送ってくれる。飛び込んでいく男性ランナーもいる。

　雨にも関わらず、多くの住人が沿道に出て声援を送ってくれる。街から街へ、声援は途切れずに続いていく。

　終盤の上り坂は、ハートブレークヒル（心臓破りの坂）と呼ばれる。いくつかのアップダウンを繰り返す。全体は下り基調だが、アップダウンは、６メジャーズのなかでももっとも激しい。

　大学の近くは声援が大きくなる。文武両道で有名なボストンカレッジも、大きな声で学生たちが声援を送ってくれる。

　ボストンマラソンの最後は800mの直線。マサチューセッツアベニューからボイルストンストリートに入ると、両側から多くの観衆が大声援を送ってくれる。

　気温が２度前後で、ときおり激しい雨、激しい向かい風が吹いた2018年のボストンマラソン。この悪条件の中、優勝した川内選手も立派だが、冷たい雨に打たれながら、声援を送り続けた沿道の観衆も素晴らしい。

　122回目を迎えた現存する最古のフルマラソン大会は、以下のような年齢別の参加標準タイムがある。しかし、日本からマラソンツアーを利用すると、このタイムを持っていなくても参加できる。来年、川内選手はディフェンディングチャンピオンとして招待される可能性が高いので、一緒に走れるかもしれない。　

2019 BOSTON MARATHON QUALIFYING STANDARDS
EFFECTIVE SATURDAY, SEPTEMBER 16, 2017
AGE 　　MEN　　　WOMEN
18-34　　3:05:00　　3:35:00
35-39　　3:10:00　　3:40:00
40-44　　3:15:00　　3:45:00
45-49　　3:25:00　　3:55:00
50-54　　3:30:00　　4:00:00
55-59　　3:40:00　　4:10:00
60-64　　3:55:00　　4:25:00
65-69　　4:10:00　　4:40:00
70-74　　4:25:00　　4:55:00
75-79　　4:40:00　　5:10:00
80over 　4:55:00　　5:25:00