タイには5大マラソンと呼ばれる大会がある。バンコク、チェンマイ、プーケット、パタヤ、コンケーンだ。それぞれに特徴があり、魅力的な大会だが、2月4日に初めて開催されたアメージング タイマラソンは、そのすべての大会を凌駕する規模と運営を誇るといっていいだろう。
レースを走り終えたばかりで、参加者数などの詳細を確認していないが(追記:完走者数は以下のとおり、フルマラソン:2937人、ハーフマラソン:4103人、10km:5728人)、とにかく、初めてタイのマラソンを走ろうという人にはおすすめだ。2007年に東京マラソンができたときに、一気に日本のトップの大会になったのと似ているかもしれない。
レースを走り終えて4時間しかたっていないので、写真で簡単にレースを振り返ってみたい。これだけでも大会の魅力は十分に伝わるはずだ。
上の写真は、スタート地点のラチャンマンカラ・スタジアム。美しくライトアップされ、軽快な音楽で気分を盛り上げてくれたあと、シンプルなスタート前セレモニーが5分ほどあり、スタートした。私がブロックに入ったのは、スタート15分前くらいだったが、そのあとも続々とランナーが入ってきたので、おそらく5~10分前でもブロックに入れてくれたのだろう。スタート40分前までには整列を終えなければならない大会とは異なる。
スタート地点はスタジアムのトラックの上で、スタジアムを出たあと、一旦、東に針路をとり、折り返して高速道路に上がり、一路、西を目指す。高速道路なので沿道の応援の人たちはいないが、目線が高いので、周囲の景色を見ることができるので楽しい。そして、何より、路面がきれいなので、安心して走れる。
早朝とはいえ、首都のバンコクの交通量は少なくない。そのため、高速道路や高架道路がコースに多く、立体交差は高架だけでなく、トンネルのところも1カ所ある。細かなアップダウンがいくつか続く。
コースの最初の見どころは、13km付近の戦勝記念塔。周囲は鮮やかにライトアップされていて、急に明るくなる。
エイドの充実ぶりは、タイのほかのマラソンの追随を許さない。バナナやスイカなど、おなじみの給食のほかにドーナツやタイのおかし、エネルギージェルなども置いてある。口に合うのであれば、エネルギージェルを携帯しなくていいが、エネルギージェルの味は好みが分かれそうだ。
国際規格なのは、招待選手も同じだ。フルもハーフも、ケニアやエチオピアなどの選手が多く出場して、上位を独占していた。
フルマラソンのコースは、20 km過ぎにチャオプラヤ川を渡ってから、約10kmほど高速道路を西に向かって走って折り返す。この約20kmに渡る区間は単調だが、道路が比較的平坦で、路面がきれいで走りやすいだけでなく、夜から朝に光が変わっていくことも楽しめる。今日は、あいにく曇り空で太陽が出なかったが、太陽が出れば、空が紫からピンクに変わるマジックアワーを視界の広い高架道路の場で味わうことができるだろう。
高速道路に飽きてきた34kmすぎに、フルマラソンのランナーはハーフマラソンのランナーと合流する。タイミング的には、フルのランナーのペースのほうが速いので、ここにきて、追い抜く楽しみが増え、モチベーションを維持できる。
コースの見どころの1つが、ラーマ8世橋。行きと帰りの2度通るが、行きは暗闇のなかでライトアップされていて、帰りは明るくなっているので橋の構造がよくわかる。ハープのような美しい橋だ。ここまでくれば、残りはあと2km。フィニッシュラインは近い。
フィニッシュしたあとのホスピタリティもしっかりしている。完走メダルや完走Tシャツはもちろん、食べ物やドリンク、マッサージのサービスもある。フィニッシュしたあとに黄色い紙を渡されるが、これがドリンクやデザート、食べ物などの引換券。デザートは人気があるので、長蛇の列ができていた。
タイといえばマッサージ。完走すると無料で受けられる。私はツアーの同行者を待たせていたので受けなかったが、受けている人たちは気持ちよさそうだった。
現在は11時30分。午前3時にスタートして4時間48分くらいでゴールして、会場で少し撮影などをして、ホテルに戻ってきたのが9時。シャワーを浴びて、朝食をとったあとにこの原稿を書いている。なぜ、こんなに早く書いているかといえば、これから昼食でビールを飲むだろうし、そのあとマッサージに行き、続いて完走パーティー。ビールを飲んだら原稿を書く気にならないからだ。
というわけで、アメージングタイマラソンのレポートはこれで終わりだが、まだ書き足りないこともあるので、WEBでもう1回書くことになるだろう。また、ランニングマガジン・クリールの3月22日発売号にレポートを掲載する。
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